今朝の広島市内は、冷えましたが晴天に。

先日”寒い日は横向き寝になりやすい”という事にちょっと触れましたが

睡眠環境寝具指導士である私「まくら職人」の考える「寒い日にぐっすり眠る方法」をご紹介します。

寒い日って体温が下がり、寒さで目が覚めたりトイレに何回も起きたり…
体のあちこちも痛くなりやすいですね。

寒い日にぐっすり眠るために考えた


そんな”寒い日”にぐっすり眠るために考えないといけないことは…

  • まず第一に保温する事
  • 暖めた空気を逃がさないようにする事
  • 寒い日特有の寝姿勢に対応する事
  • 暑くなりすぎて掛け布団を蹴飛ばさない事

です。

ウチ(寝具専門店)に来られるお客様が冬場に言われる”睡眠のお悩み”や
”睡眠環境をお聞きした時の問題点”をまとめるとこんな感じです。

では具体的にはどうすればいいのでしょうか?

保温する事・お風呂にゆっくり浸かる



まずはお風呂に使って温まりましょう。

熱いお湯ではなく、ぬるめのお湯(41℃くらい)にゆっくりと浸かって下さい。
お風呂に入る時間は寝る2時間くらい前がいいです。

保温するにもそもそもの熱源(つまり体温)が低ければ意味がありません。
体温をあらかじめ上げておきましょう。

保温する事・もちろん暖かい掛け布団で



暖かい掛け布団で寝ましょう。当たり前すぎてスミマセン。

羽毛布団が掛け布団の中では軽くて暖かいです。ふんわり嵩がでるグースダウンの羽毛布団が一般的には暖かいです。
そういった布団を選びましょう。(たまにそうでないものもありますが…詳しくはお尋ねください)

羽毛布団とは名ばかりの”ペラッペラ”の掛け布団だと、
せっかく温まった布団の中の空気がすぐに逃げていきます。

こういった羽毛布団を使っていると寒くて目が覚めたり
夜中何度もトイレに起きたりしてしまいます。

当店のハンガリーから直輸入した羽毛を使った羽毛布団
(あくまで体感ですが)スペック以上の保温力を持っていますので…おススメ。
※価格は店頭でお尋ねください。

保温する事・敷き布団はしっかり厚みのあるもので



冬場は、”底冷え”します。
ある程度の厚みがある敷き布団でないと下からシンシンと冷えてきます。

使い古した敷き布団を使ってらっしゃる方は
敷き布団の厚みを見てください。

感覚的にですが、5cmを切るような厚みの敷き布団だと
住宅環境によっては(寒い地域の一軒家とか…寒いでしょ)敷き布団を見直すべきです

暖めた空気を逃がさない事・掛け布団の生地は柔らかいものに



掛け布団の生地はできるだけ柔らかいものを選びましょう。

掛け布団の生地が硬いと、体と布団との間に隙間ができ
せっかく暖まった布団の中の空気が逃げていきます。

同じ理由で、布団のカバーも柔らかいものをかけてください。

暖めた空気を逃がさない・掛け毛布は効果的



掛け毛布は保温の補助寝具として有効です。

掛け布団の上に掛けると、暖かい空気がより逃げにくくなります。
掛け布団の下に掛けると、からだにフィットしてこれまた暖かい空気が逃げにくくなります。

注意したいのは”掛け布団の上に掛けるべき毛布”と
”掛け布団の下に掛けるべき毛布”があるという事。

ざっと言うと、「吸湿性のある素材の毛布は掛け布団の下でもOK」で
そうでない「化学繊維系の毛布は掛け布団の上」という事です。

ちなみにこの話、後でちょっとだけ出てきます。

これはなぜか、というお話は過去に書いているので…(→毛布は掛け布団の上か下かというお話し
興味のある方は参考にして下さい。

寒い日特有の寝姿勢に対応・敷き布団は硬くない方がいい



寒い日は「横向き寝」の寝姿勢が多くなります。

猫でも、寒いと体温が逃げないように体を丸めて眠るでしょ。
人間だって動物ですから。横向き寝で体を丸めて寝ることが多くなります。

横向きで寝た時に敷き布団が硬いと肩が押し上げらて血行が妨げられたり…
骨盤が傾いて椎間板に無理な力が掛かったり…

長くなるのでここでは説明しきませんのでお店で聞いてください。

寒い日には、ちょっと柔らかめの敷き布団か
ある条件を満たす敷きマットを使って下さい。

寒い日特有の寝姿勢に対応・枕は部分的に高くして



寒い日特有の横向き寝に対応するために、枕を部分的に高くしてください。

横向き寝時は仰向き寝時よりも、かなり枕を高くすることがベストです。
横向き寝時に枕が低いと…腕がしびれたり、首が凝ったりします。

これは…(→寒い日の”横向き寝”と枕の高さと腕のしびれの関連性)でも書いていますが…

簡単に言うと…



横向き寝時の枕が低いと②の方向に頭が落ちちゃうという事。
これがいろんな痛みを引き起こすんです。

暑くなりすぎて掛け布団を蹴飛ばさないよう「蒸れ」に気を付けて



以上のようなことを気を付けると、暑くなりすぎて掛け布団を蹴飛ばしちゃう、
という人が出てくると思います。

もちろん、お住まいと使う方の体感温度に合わせて調節することが絶対なのですが
注意してほしいのが「蒸れ感」です。

睡眠中人間はコップ一杯の水分が体から出てくると言われていますが
そのほとんどは水蒸気で出てきます。

この水蒸気、寝床のなかで50%くらいに保つと快適なのですが
それを大きく超えると、不快になります。

ですから、どこかに吸湿性の高い寝具を挟むか
通気性をとった寝具で眠ることをお勧めします。

先ほど掛け毛布の話でちょっと触れましたが、
毛布に吸湿性のある「ウール」や「綿」を選ぶのも手です。

また、ウレタンの敷きマットでも通気をしっかりとったものがありますので
そちらもお勧め。

体から出る湿気は、なにかに「吸わせる」か、寝床内から「吐き出す」か
しないと寝床の中がムレムレになってしまいます。

蒸れて掛け布団を蹴飛ばしちゃううと、せっかく構築した暖かい空気層が台無しになってしまいます。
モッタイナイモッタイナイ。

具体的にご相談されたい方は木村寝具店までお問い合わせくださいね。

当店は広島市中区十日市町の寝具専門店です