以前羽毛布団リフォームのご相談に来られたお客様が
羽毛布団を持ち込まれました。今年の5月頃に一度お話しだけさせて頂いていて
ついにリフォームする運びになりました。
リフォームする羽毛布団は20年以上使用
羽毛布団は某有名メーカーのもの。購入後ウン十年(20年以上かな)。ふくらみも”20年選手”にしては残っていました。
触った感じ、生地はおそらく綿100%。当時は”超長綿の生地”と言われていたでしょう。80サテン生地ランクのように思います。
まくら「これ、高かったでしょ?」
お客様「そうなのよー。いいお値段したの」
ただし長年の使用で”品質表示のフダ”が消えて見えない状態でした。
また、”ダウンボール”やダウンボールが崩れてできた”ファイバー”が吹き出ていて
羽毛がひどく片寄って、布団の真ん中に羽毛がない、という状態です。
羽毛布団は保温のためのアイテムなので、羽毛の片寄りなどで寒さを感じてしまってはもう寿命といえます。
お客様は「いっぱい吹き出してきてるから、羽毛が減っているかも」と心配されていました。
確かに中身の羽毛が減ってしまうと洗浄後に残る羽毛の量が減りますから、リフォーム後のふくらみも悪くなります。
リフォームのコースはどうしましょう
2枚の羽毛布団を1枚の冬布団にしたいの、できたら合い掛け布団(春秋用)も1つ作れるかな?というご希望でした。
リフォームのコースはサイズ変更など含めて100通り以上あるので、60サテン生地と80サテン生地で値段表を基にその場でお見積りしました。
(2枚を1枚にされる事とその2枚が合い掛け布団の可能性があるというイレギュラーなものだったのでその場で計算しました)
見積金額を聞かれて、
「合い掛けはやめとこうかな」
「60サテン生地のコースにしよう」
との事。
ご予算との兼ね合いもありますし、もちろん最後はお客様に決めていただいています。
リフォームする羽毛布団は思い入れがある布団が多い
リフォームされる羽毛布団はお客様の思い入れがあるものが多いように思います。
- 亡くなったお母さんが買ってくれた婚礼のお布団
- 昔、頑張って買った高級羽毛布団
- 長年使ってずっと暖かかったお気に入りの羽毛布団
などなど。量販店や通販、ネットなどで買ったいわゆる”安物”の羽毛布団ではないので、生地や充填羽毛の質にこだわりたいという方がほとんどです。
リフォーム後に「前より生地が硬くなった」「ふくらみがない」という事のないように
- 元の羽毛布団と同レベルの生地
- 元の羽毛布団と同レベルの足し羽毛
- 元の羽毛布団と同レベルのキルト(羽毛の生地の縫い方)
でまずは見積もりをご提案します。
そこから検討しないとお客様でゼロからコースを決めることは難しいと考えているからです。
あとは、「生地」・「足し羽毛」・「キルト」をご予算に応じてランクを上げたり下げたりすれば決めやすいかと思います。
よかったらご相談下さい。当店は広島市中区にあります。