男性お客様男性お客様

「ちょっと聞きたいんじゃけど、布団から羽毛がたくさん出てきたんよ、治る?」

と来店したお客様より質問がありました。どうお答えしたかというと…

お急ぎの方も多いでしょう。結論から言いますと、
「羽毛布団から羽毛がふいてきたらリフォームか買い替えが最善です」
とお答えしました。

その理由も含めて今回のお話を紹介します。
羽毛がふきだした経験をお持ちの方「あー、それそれ」と言ってもらえるはずです。

羽毛がカバーの中にいっぱい出てた!治る?

ご来店のお客様から

男性お客様男性お客様

「羽毛布団を使っとるんじゃけど、なんかちっちゃい羽毛みたいなのがねカバーの中にいっぱい出とるんよ」
「これ、治らんかね~?」


と質問をされました。

「あ~、ソレもう治らんのよね~」とは言いませんでした(笑)
ワタクシまくら職人はヨワイ46才の大人ですので。

まくら職人まくら職人

「えっと、まず吹き出しているところを見つけて補修布(新品の羽毛布団によく付いている)
でふさぐという方法がありますが、すぐ取れてしまいます。アイロンの熱でくっつけるんです。私やったことがあるんですが簡単に剥げてきます。」
「また、長年使っていると羽毛布団の縫い目の部分が弱ってそこから羽毛が吹いてきますが
そうなるといたるところから羽毛が出てくるので補修自体が不可能です」

経験上、そのレベルの羽毛布団はもうカバーを外すことすら困難です。
カバーを外せば大量の細かい羽毛のファイバーやダウンボールがお部屋の中に飛散します。
そんな状況で羽毛布団の破れている箇所を探すなんて大変です。

アレを見てしまうと、「もう羽毛じゃない掛け布団にしようか」という方も出てきます。
しかし、軽くて暖かい掛け布団素材で天然の羽毛に勝るもの現在ありません

じゃあカバーごと密閉してしまえば?

男性お客様男性お客様

「じゃあ、布の目の細かいカバーに入れてしまったら使えるかね?
そのカバーから、布団を出さんようにして使ったら大丈夫?」

そう、それ!羽毛布団の買い替えやリフォームの時に出てくる古い羽毛布団でよくあるヤツ!
「これね、もうカバーの中でいっぱい羽毛が吹いちゃってるからカバーが外せないの」ってお客様が持ち込まれることが多いんです。しっかり使ってもらって羽毛布団もシアワセですね。

まくら職人まくら職人

「羽毛布団って内部が”キルト”という仕切りで区切られているんです。
目の細かいカバーで封印してしまうことはできますが、カバーの中で自由に羽毛が動くとひどく片寄りますよ」

男性お客様男性お客様

「ああ、そうか~。じゃ、買い替えるしかないんかね」

まくら職人まくら職人

「そうですね、生地から羽毛が吹いた場合は今のところリフォームか買い替えしかないですよ」

男性お客様男性お客様

「ありがとう、奥さんに相談してみるわ~」

まくら職人まくら職人

「はい、またお待ちしております~」

と、いうようなお話をさせていただきました。

寝具専門店ですからお客様からいろいろな相談をされます。
寝具・ねむりの事はほとんどお答えできますよ。

古い羽毛布団、そのまま使えるかどうかの判断

押し入れにある古い羽毛布団がまだそのままで使えるのか、
なにかしらの手を打っといた方がいいのかの判断ですが、

  1. 羽毛が吹いている・生地が破れた→リフォームor買い替え
  2. エリ元が薄くなった、羽毛布団の真ん中辺りの羽毛が薄くなった→リフォームor買い替え
  3. 生地が汚れている→クリーニング
  4. 使っていない古い羽毛布団をまた使おうかな→クリーニングor一度天日干し
  5. 掛けていて寒い→リフォームor買い替え
  6. 使い続けて10年以上たっている→リフォームor買い替え

というところです。4についてはダニとか湿気が心配なのでその対策です。

羽毛布団の寿命は基本10年です。羽毛の質が低いと10年もたないし、
羽毛の質が良いと20年とか使っておられる事もあります。

10万円以上の高級羽毛布団(マザーグースとかグースダウン95%レベル)をお使いのお客様が
「20年使っているけど、全然薄くなっていないの~」と言われる方もおられますが
新品と比べると「あ、やっぱり違うわ。結構ヘタってるね」と実感される事がほとんどです。

高級羽毛布団は羽毛がヘタる(かさが減って薄くなる)スピードがゆっくりなので
気が付かないんですね。でもその羽毛布団じゃなかったら20年もっていませんよ。

使用し続けて10年過ぎていたら薄くなった感じとか何かしら異変が起きます。
そうなったら、そろそろ手を打ちましょう。

リフォームか買い替えか

リフォームするべきか、買い替えるべきかはご相談下さい。
お持ちの羽毛布団とお客様の布団に対する思い入れによって違いますし。

よくお話しするのは
例えば、2万円で買った羽毛布団を3万円かけてリフォームとかはしない方がいいです。
普通は買い替えた方がお得です。

古い羽毛布団だと購入金額なんてもうわからない、というものも多くって
その場合は品質表示などのヒントを頂いて見当をつけ、お客様と相談しながら方針を決めます。

また、過去にあったケースですが

  • 亡くなったお母さんが持たせてくださった婚礼の羽毛布団
  • お孫さんがお金を出し合って買ってくれた羽毛布団

などは、もちろんリフォームにしました。もともとの羽毛布団もしっかりしていましたが
羽毛の他に思い出が詰まってる布団です。捨てられません。

羽毛布団リフォームの相談

今回のお話し、お客様の相談を受けながら
「ああ、あれもこれもお客様がよく言われる事だな~」と感じたので
書いてみました。”古い羽毛布団あるある”といってもいいでしょう。

最後まで読んでくださったアナタのお役に立てれば幸いです。

古くなった羽毛布団、今年こそは何とかしようという方
よかったらご相談下さい。

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