季節に応じた寝具のセレクトと使い方を紹介します。
基本的な事が多いですが、皆さんの快眠のお役に立てると幸いです。

1年を4つの季節に分けて
その季節を快適に眠れるような寝具のセレクトと使い方をご紹介します。
今回の春編は3・4・5月です。当店は広島県にあるので広島の気候をターゲットにしています。

なぜこういう事を書こうと思ったかと言いますと…
当店にご来店されるお客様とお話をしていると、
時々ビックリするような寝具の使い方をされていることがあります。

私たち寝具専門店では常識と思っている事も
お客様にとってはそうでない事がよくあるので、
ここで改めて説明出来たらと思います。

※引用される場合はリンクをつけて下さい。リライトされる場合はそれなりの覚悟で。著作権は放棄していません

季節に応じた寝具・春の気候


まず前提として広島市の2020年の3・4・5月の気候を書いておきます。
昔からの平均値でないのは、近年の気候が昔と違うように思うからです。

それが温暖化のせいなのか気候変動のせいなのか…寝具店には少々荷が重い問題です笑。
感覚的にですが、昔の日本の夏なんてこんな殺人的に暑くなかったでしょ。
昔と比べて気候が変わっていると思います。

2020年3月

  • 最低気温(平均)6.6℃
  • 最高気温(平均)16.1℃
  • 湿度(平均)58%

2020年4月

  • 最低気温(平均)8.4℃
  • 最高気温(平均)18.3℃
  • 湿度50%

2020年5月

  • 最低気温(平均)16.2℃
  • 最高気温(平均)24.9℃
  • 湿度59%

「気象庁・過去の気象データ検索広島市月ごとの値」参照

です。4月は年間で一番平均湿度が低かったです。
広島市以外の地域の方はこの気温を参考にしてくださいね。

最低気温を太青字で強調しているのは、ここが
我々が気を付けないといけない気温だから。

最低気温は普通、夜間の一番寒い時の気温です。
ここをターゲットにして寝具をセレクトしなくてはいけません。

3月と4月は平均して最低気温がひとケタ台。
5月は10℃台中盤まで上がっています。

季節に応じた寝具・春に使いたい掛け寝具

良質な寝室環境は

  • 気温16~26℃
  • 湿度50~60%

と言われています。その前提であれば、湿度は問題ありませんが
3・4月はまだ気温が低く、5月は最適だと言えます。
暖かくなるとよく眠れるでしょ。春眠暁を覚えずですね。

という事で

3月・4月は

  • 羽毛掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量が1.2㎏前後のもの)
  • 羽毛合い掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量が0.8㎏前後のもの)

を使うと暖かく・気持ち良く眠れます。

「羽毛布団」は冬用の掛け布団、「羽毛合い掛け布団」は春秋用の掛け布団です
あとは毛布を足して温度調節をしてください。

毛布は化繊()系のものは掛け布団の上、
天然素材(ウール・綿毛布など)系のものは掛け布団の下(こちらは上でも下でも大丈夫)
と覚えておいてください。

吸湿性があり、ズレなければ化繊系の毛布を掛け布団の下に掛けても大丈夫です。
(こちらにも書いています→毛布は羽毛布団の上?下?

4月後半・5月以降は

  • 真綿掛け布団(シルクを引き延ばし重ねたものを生地で綴じた掛け布団。充填量0.5~1.0㎏が多い)
  • 羽毛肌掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量0.3㎏のもの)
  • 羽毛合い掛け布団(前述)

が快適です。

真綿掛け布団は職人さんが2人で真綿を引き延ばし製作するため少々値が張りますが
吸湿性とフィット性は他の追随を許さないものがあります。さらっとして快適な使い心地です。

羽毛肌布団の充填量を0.3㎏としていますが、この他に”羽毛充填量0.25㎏”というものもあります。
しかし、0.25㎏の羽毛肌掛け布団はとても薄いのでこの時期に使うと寒すぎます。
真夏に使われるといいかもしれません。

余談ですが
「自分は毛布だけで寝ているよ」という方が時々おられます。
しかし、毛布だけで寝ると気温が高い夜は暑すぎ、気温が低い夜は寒すぎてよく眠れません。
毛布単体で使うと、暖かい空気を溜める層が薄いので、さほど保温力はありません。

毛布は、わた(綿わた・羽毛など)の掛け物の補助寝具として使って下さい。

季節に応じた寝具・春に使いたい敷き寝具

敷きの寝具でもベッドや敷き布団、敷きマットは
年中通じて同じものを使うので省略します。

問題はそのベッドマットや敷き布団・マットの上に敷く寝具
敷きパットです。

最低気温で見ると3月はまだ冬装備でいいかと思います。なので

  • アクリル・ポリエステル敷きパット(毛羽部分がアクリルもしくはポリエステル)
  • 綿ボア敷きパット(毛羽部分が綿100%)

が快適です。アクリル・ポリエステルの敷きパットはもう完全な冬用です。

綿ボアはアクリル・ポリエステルより保温力が落ちますので
春先などの季節に最適です。天然素材で吸水吸湿性も期待できますし。

4月・5月になると

  • 綿ボア敷きパット(前述)
  • タオル敷きパット(タオル生地の敷きパット)
  • 水洗い(キルト)(表面綿100%生地・一度水にさらして吸水性UP)
  • ガーゼ敷きパット(表生地が綿100%などのガーゼ生地)

が快適。敷きパットに求められる機能が
保温力から汗をかいたときの吸水性に変わっていきます。

敷きマットやベッドマットに汗が染みないよう、また
体を濡れたままにして体を冷やさないようにこれらの敷きパットを使いたいですね。

タオル敷きパットですが、夏場に好んで使う方がおられます。タオル好きの方とか。
それもいいのですが、タオル生地はパイル部分に暖かい空気を溜めやすいので
夏場は少々暑くなります。本当はこの時期に使う方が気持ちいいんです。
(→タオルの敷きパットの使用時期

季節に応じた寝具・春季の寝具の注意点

春季の寝具の注意点は、やはり温度変化です。

季節の変わり目は気温が上下しやすいので
こまめな温度調節で乗り切りましょう。

最近の研究で、年齢が進むと睡眠時の気温変化への対応が難しくなる事が分かっています。
簡単に言うと睡眠時に「寒がり」&「暑がり」になる、という事です。それが普通なんですって。

若い頃のように、毛布一枚でソファーの上に一晩中寝る、なんていうのは止めましょう。
質の良い睡眠がとれないうえに、風邪をひきますよ。

この季節には羽毛の合い掛けや肌布団などを重ねて使い、気温の変化に対応するといいでしょう。
(掛け布団を重ねて気温の変化に対応する話→レイヤースタイルのススメ

また、睡眠とは関係ないですがお花見をされる方
経験ある方も多いと思いますが、花見の季節の夜間はまだ冬です。
暖かい恰好で参加しましょう。

ひざ掛け・ハーフケットなどの保温アイテムを持っていって、
震えている彼・彼女にそっと掛けてあげて下さい。ポイントが上がります笑

季節に応じた快眠、ご来店して相談してみませんか?

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