季節に応じた寝具のセレクトと使い方を紹介します。今回は夏編。
基本的な事が多いですが、皆さんの快眠のお役に立てると幸いです。

1年を4つの季節に分けて
その季節を快適に眠れるような寝具のセレクトと使い方をご紹介します。
今回の夏編は6・7・8月です。当店は広島県にあるので広島の気候をターゲットにしています。

前回の春編(→季節に応じた寝具の使い方・春編)同様、私たち寝具業界の常識は
お客様の常識ではない事に気付いたので基本的なところから書いていきます。

※引用される場合はリンクをつけて下さい。リライトされる場合はそれなりの覚悟で。著作権は放棄していません

季節に応じた寝具・夏の気候


まず前提として広島市の2020年の6・7・8月の気候を書いておきます。
春編同様近年の数値にしています。昔と気候が違うように思うので。

まったく最近の夏は暑くなりました。私まくら職人が歳をとったからでしょうか。
いや、昔の日本にはこんなに熱中症の方はいなかったように思います。

2020年6月

  • 最低気温(平均)20.8℃
  • 最高気温(平均)28.1℃
  • 湿度(平均)67%

2020年7月

  • 最低気温(平均)23.0℃
  • 最高気温(平均)28.3℃
  • 湿度75%

2020年8月

  • 最低気温(平均)26.4℃
  • 最高気温(平均)34.5℃
  • 湿度62%

「気象庁・過去の気象データ検索広島市月ごとの値」参照

です。この3カ月は気温・湿度共に最高です。(9月も結構高い)
広島市以外の地域の方はこの気温を参考にしてくださいね。

最低気温が26℃だと、寝入りばなはもしかすると30℃くらいあるかもしれません。
快適に寝られる室温が16℃~26℃ですから、もう暑くてしょうがない気候です。

最低気温を太青字で強調しているのは、通常夜中の2時とか3時くらいの
気温だからです。掛け寝具を選択する場合、この気温を参考にして決めるべきです。

しかし、「夏場は気温が高いのでどうなの?寒くはないじゃん」
という意見もあると思います。

そう、ここが近年の夏場の睡眠問題の一つなんです。
最低気温が高くなりすぎると二手に分かれるとこなんですよね。

季節に応じた寝具・夏に使いたい掛け寝具


近年の夏は昔と比べて暑い、というお話しをしました。熱中症の方も多いとも。
ですから、夜間暑すぎるとエアコンを使う方が多いんですね。

また、なにかと物騒ですから防犯の意味で窓を開けられないという方も
エアコンに頼る事になります。

エアコンを使って眠る方は明け方冷えるため
春編で書いたような同様肌布団をかけて寝る方がいいです。
タオルケットでは明け方寒くて目が覚めます。

エアコン使用の場合(春編と同じです)

  • 真綿掛け布団(シルクを引き延ばし重ねたものを生地で綴じた掛け布団。充填量0.5~1.0㎏が多い)
  • 羽毛肌掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量0.3㎏前後のもの)
  • 羽毛合い掛け布団(シングルサイズで羽毛充填量0.8㎏前後のもの)
  • 綿わたの肌掛け布団
  • ポリエステルわた肌掛け布団

そうでない場合は

  • (綿100%か麻混がgood)
  • ガーゼケット(ガーゼ生地を何枚か重ねて綴じたもの)
  • タオル肌布団(タオル生地に薄くポリエステルわたを充填)
  • ガーゼ肌布団(ガーゼ生地に薄くポリエステルわたを充填)
  • 麻の肌掛け布団(麻生地に麻わたを充填)

あたりでしょうか。毛布はダメですよ暑すぎて寝られません。

エアコン使用時とそうでないときのアイテムの使い分けは
保温力が高いかどうかで分けました。

麻の肌掛け布団は昔ながらの肌布団で同じシングルでもサイズが小さいことが多いです。
これは素材が高いこともありますが、昔の夏掛け布団は小さかった名残でもあります。

通常シングルで150×210cmですが、昔の夏掛けは130×180cmでした。
合わせるカバーが少ない、というかほぼないので困りますね。

麻は熱伝導率が大きく綿より繊維の表面が平らで大きいので夏場使うとヒンヤリします。
(※実は綿と麻の熱伝導率は同じくらい)

また麻わたは嵩が出にくいので保温力も高くありません。
なのでエアコン使わないアイテムに入れていますが、
室温が下がれば下がるほど麻はヒンヤリするので、エアコン使用時に使っても気持ちいいです。

その他の注意点としては、吸水性のよいものを使うという事。
綿100%のカバーなどを使って汗を吸収しましょう。
濡れたままにしておくと明け方冷えて風邪をひいてしまいます。

季節に応じた寝具・夏に使いたい敷き寝具

さて夏場に使いたい敷き寝具です。
敷き布団や敷きマットでなく敷きパットを紹介します。

機能面ではヒンヤリしたり吸水性が高いものが快適です。
盛夏ものの敷きパットがおススメです。

夏場は背中などの接地面に熱がこもるので、寝返りが増えたり寝苦しくなったりします。
涼しい敷きパットを使うとエアコンをキンキンにしなくても眠れるので次の日にだるさが残りにくいです。

おススメは

  • ポコポコ敷きパット(表面がデコボコした敷きパット)
  • 麻の敷きパット(表生地が麻。良いものになると中わたも麻)
  • 水洗い敷きパット(吸水性が良い)
  • ガーゼ敷きパット(同じく吸水性が良い)
  • ハニカム敷きパット(立体構造で熱がこもりにくい)
  • PCM(or高分子ポリエチレン)(熱伝導率の高いひんやり素材)

など。ジェルの入っているタイプはすぐにぬくもって寝苦しいのでおススメできません。

2番目の麻の敷きパットは麻混のものもありますが
麻がたくさん入っているものの方が涼しいです。
また表生地が麻で中わたを脱脂綿にして吸水性を良くしているものもあります。

夏場は枕にもピローパットをかけて使うといいですね。

頭部の汗が枕にしみこみにくくなりますし、
涼しい素材のピローパットだとヒンヤリして快適です。

季節に応じた寝具・夏季の寝具の注意点

夏の寝具のポイントは、

  • エアコン使用の場合掛け寝具は保温力がるものを使う
  • 敷きパットは涼しく、熱がこもりにくいものを
  • 掛け・敷き共に吸水性(汗吸い)のよい素材を

というところです。

暑いからと言って、エアコンをガンガンにきかせると
夏バテにつながるので寝具で調節しましょう。

敷きパットで背中を涼しく、掛け物で冷やしすぎないように

広島市の寝具専門店木村寝具店へのアクセスバナー