こんにちは。
広島のまくら職人として、日々お客さまから寝具に関する相談を受けている木村です。

寒い朝が続くこの季節、布団について相談しに来るお客さまが多くなってきました。
今回は布団ではなく、布団にかぶせる「布団カバー」のお話。

布団って、カバーを替えるだけで布団ごと新しくしたような気分になれますよね。
お気に入りの柄にすれば、寝るのが楽しみになりそうです。

でも布団カバーを選ぶとき、気になることがありませんか?
「欲しい布団カバーを見つけたけど、サイズ合うかな?」
「値段が高い布団カバーって、何が違うんだろう…」
「布団カバーにオススメとか選び方ってあるの?」

せっかく新しいものを買うなら失敗してほしくないなぁと思います。
今回は、布団カバーを選ぶときのポイントや注意点を紹介していきますね。

 

布団カバーの選び方

サイズで選ぶ

最も初歩的なこと、まずは布団のサイズを確認しましょう。
もし特殊なサイズの場合、選べる布団カバーが限られてくるかもしれません。
せっかく新しい布団カバーを買ったのに、サイズが違った!なんてことになったら悲しいですよね。

ところで布団のサイズって、どれぐらい種類があるかご存知ですか?
「シングル」や「ダブル」といった一般的なサイズは、メーカーを越えて一律です。

ここでは一般的な布団のサイズを紹介しますね。

一人で寝るサイズ

  • シングル…100×200cm
  • シングルロング…100×210cm

一人でゆったり寝るサイズ

  • セミダブル…120×200cm
  • セミダブルロング…120×210cm

二人で寝るサイズ

  • ダブル…140×200cm
  • ダブルロング…140×210cm

二人でゆったり寝るサイズ

  • クィーン…160×200cm
  • キング…180×200cm

 

素材で選ぶ

布団カバーは、寝具の中で最も肌に触れる部分が大きいものです。
肌ざわりや匂い等、素材の好みや選ぶ基準は人それぞれですよね。

ここでは、科学的な面から見た各素材のメリットを紹介します。

布団カバーの素材は、大きく分けると綿100%かそうでないかです。
綿100%でない場合は、ポリエステルが何%か混ざっています。

綿100%のいいところは、吸水性です。

「公定水分率」という言葉を知っていますか?
この数値が高ければ高いほど吸収する水分の量が多くなります。

・綿:8.5%
:0.4%

綿は、なんとポリエステルの20倍…!

では吸水性が高いことで、何がメリットなのでしょうか??
それは、よく汗を吸ってくれるので、体がサラサラのままだということです。
あったかい布団の中で、汗冷えするというようなこともありません。

ただし綿は天然繊維なので、価格はやはり高くなってしまいます。

対して、ポリエステル混紡のいいところは乾きやすさです。
綿に比べて重量も軽く、洗濯したあともすぐに乾いてくれます。

気軽に洗えることを重視したい方には、ポリエステル混紡がオススメです。

色や柄で選ぶ

専門家の立場として、寝具をデザイン優先で選ぶことは正直あまりオススメしません。
機能・スペックをしっかり理解した上で選ばないと、後で痛い目に遭います。

とは言え、ダサい布団が部屋にあると気分が上がらない気持ちも分かります。
だからこそ、デザインにこだわる方は、自分に合った布団の上にお気に入りのカバーをかぶせましょう。

好きな色や柄の布団カバーを、思う存分探してみてください。

 

布団カバーを選ぶときの注意点2つ

ここからは、布団カバーを新しくするときに見落としがちな2つの注意点をお伝えします。

似たような名前のサイズがある

ベッドメーカーに多いのですが、独自のサイズで布団が作られている場合があります。

  • ○○ダブルサイズ
  • ××クィーン
  • クィーンロング 等…

このように布団のサイズが特殊な場合は、基本的にはカバーもそのメーカーでしか扱っていません。

ここからは個人的な見解ですが、各メーカー独自のサイズの布団は、あまりオススメしません。

その布団が廃盤になったら…?
そのメーカーが倒産・廃業したら…?

布団を使う方は困りますよね。
新しいカバーを買う度にサイズオーダーすることになります。

メーカーの垣根を越えて、布団のサイズを統一している理由を考えてみてください。

 

布団自体が古い場合

あなたが布団カバーを新しくしたい理由はなんでしょうか?
今使っているものが汚れてきたから?
それとも気分転換をしたいから?

敷き布団は、品質や使う頻度にもよりますが、通常だいたい3~4年で厚さがなくなってきます。
厚さの足りない敷き布団で寝ると、良質な睡眠がとれず、昼間の活動にも支障をきたすことが多くなるんです。

「そういえば、最近あまり寝起きが良くないなぁ」
「昼間、集中したいのにどうしても眠くなってしまう…」
そんな方は、敷き布団を新しくすることで悩みを解決できるかもしれません。

 

こんな人は敷き布団を見直した方がいいかも?

私のお店には、日々睡眠にまつわる悩みを持ったお客さまが訪れます。
いろんな方から悩みを相談してもらう中で、ありがたいことに私のアドバイスをきちんと聞いていただき、解決につながった事例も少なくありません。

ここからは、敷き布団を見直した方がいい人の特徴をいくつか紹介します。

両足をまっすぐ並べて寝れない

仰向けに寝たときに、ひざを立てたり足を組んだりしてしまう方は、敷き布団が硬すぎる可能性が高いです。
無意識にとっているこの行為、実は「腰がツライ」というサインなんです…!

最近は高反発の硬い敷き布団も流行っています。
たとえ新しい敷き布団だったとしても、体と合っていなければ良質な睡眠をとることはできません。

よくあるのが以下のような声です。
「ひざを立てた方がなんかラク」
「ひざを立てないと腰がなんとなく嫌な感じ」
「いつも右足を上にして組んでしまうんです」

こういう方は、今より軟らかい敷き布団にした方がいいかもしれません。
一度、寝具専門店で相談してみることをオススメします。

横向きで寝てしまう

すぐに横向きで寝てしまう方も注意が必要です。
敷き布団が硬いと、仰向けがツラくて横向きになってしまうんですね。

しかし硬い敷き布団は、横向き寝にも向きません。

このクセがある方は、腕のしびれ・肩こり等も心配です。
その理由は、このページにも書いてます。まくらも低いんです。

朝、腰が重いと感じる

朝起きたときに腰が重く感じる方も、敷き布団が原因かもしれません。
一晩中、変な姿勢をしていたら…そりゃツライです。
中には、痛いと感じる方もいます。

こちらの記事もオススメです:症状別・寝起きの不調の原因を考える。

 

まとめ

布団は、眠りの質を大きく左右します。
布団カバーを替えたり、時には敷き布団自体を新しくすることで、これまでとは違った朝を迎えられるかもしれません。

ニトリや楽天で寝具を買おうと思っている方も、一度町の寝具店で相談してみて、正しい知識をつけてから購入することをオススメします。

ちなみに良心的なお店であれば、無理に商品を押し売りしてくることはまずありません。
そんなことをすれば、お客さまの間でたちまち悪い噂が立ってしまいます。
町の寝具店というのは、評判が命ですからね。(笑)

もちろん木村寝具店も、「相談だけ…」というお客さまを歓迎しています。
事実、ご来店いただいているお客さまも、何も買うつもりがなくても顔を出して下さる方がほとんどです。

この冬はご自身の体と向き合って、ぜひ自分に合った睡眠環境を整えてみてくださいね。

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