先日ご来店されたお客さまが相談されたのが、

息子さんの寝汗対策。なんでも大量の汗を就寝中にかかれるそうです。寝汗がどのくらいすごいかと言うと、
朝、敷き布団の下がビチャビチャになる位との事。

病院で見てもらった方がいいですよ、と言う事をお伝えしたのですが
それ以外で、いい方法はない?と聞かれまして…考えたんです。

  • 寝汗で出た水分・湿気を吸収させる対策
  • 寝汗で出た水分・湿気を排出させる対策
  • 室内の湿度の対策
  • 寝汗が出た後のお手入れ

大きく分ければこんな感じかと思います。

1.寝汗で出た水分・湿気を吸収させる対策

出た寝汗を水分・湿気ともに吸収させる作戦です。
吸水性の良い寝具や補助アイテムを使い吸収させます。

吸水性の良い寝具は、素材で言うと

  • 綿
  • ウール
  • シルク

などです。

「綿の敷き布団」や「羊毛混の敷き布団」、「シルクの掛け布団」
を使って吸湿・吸水させましょう。

また、敷き布団の下に敷く「除湿シート」は効果的です。
シリカゲルが入ったシートで、水分を吸ってくれます。

ちなみに相談に来られたお客さまは、除湿シートはすでに使ってらっしゃいました。

ただし、これらの寝具を使った後は必ず干す事が大事です。
吸った水分を放出させないと、どんどん湿っぽくなり、吸湿・吸水性が落ちます。

2.寝汗で出た湿気を排出させる対策

水分になってしまうと無理ですが、湿気を気体のうちに寝床内から排出させる作戦です。

通気性の良い寝具を使います。
寝返りをうつタイミングで多少は寝床外に湿気を排出できるはずです。

通気性の良い寝具は…

  • ブレスエアー敷きマット
  • アイス眠EX敷きパット(ただし夏用)
  • ゴアテックス羽毛掛け布団(高通気性生地)
  • 手引き真綿掛け布団

です。

3.室内の湿気の対策

室内の湿度を下げて、水分を蒸発しやすくする作戦です。
湿気が結露する前に、お部屋内にばら撒いてしまおう、という考えです。

エアコンなどで除湿して下さい。

また、朝になったら窓とドアを開けて換気することが必要です。
部屋の中にこもった湿気は、そのままにしておくと結露します。

4.寝汗が出た後のお手入れ

もう何度か触れていますが、寝具が吸収した湿度・水分を乾かしてください。
また、部屋の内部の空気も入れ替えて乾かしてください。

以前、相談を受けた方がおっしゃっていたのは

  • 部屋の湿気が凄くて、ふとんがジメジメする。
  • 気密性の高いマンションの一室
  • 仕事に出るので換気は出来ない。(雨が降るとこまるので)
  • 同じく仕事のため、ふとんは干せない。(雨が降ると…)
  • 寝室内で結露する水分・湿気をどうにかできないか?

と言うものでした。

ムリです。絶対無理。

部屋の中に、毎晩蓄積されていく水分は何かしらの方法で部屋の外に出さないと減りません。
換気なしで湿度を下げられたら、ノーベル物理学賞を狙えます。

寝汗がひどい方、病院で見てもらうのが先ではあります
寝汗対策の参考にしてみて下さい。