先日、廿日市方面からオーダー枕を作りに来てくださった方が
お医者さんに「高めの枕を使ったら」と言われたとの事…
当店ではオーダー枕を作る前に今の睡眠の状況や悩みをお聞きします。
その上で「ここは変えた方がいいのでは?」「これがお悩みの原因では?」
という見当をつけて進めていきます。
ですのでオーダー枕作成のお客様には30分程度の時間を頂いています。
そんなお話の中で”ある理由”から「高めの枕を使ったら」という事を
お医者様にすすめられた話をお聞きました。
このページの目次
「枕を高くして欲しいお客様」と「高くしたくないまくら職人」
お客様から睡眠の状況をお聞きして”なるほど、さてどうしよう?”と。
お客様の頸椎の問題からお医者様が言ってらっしゃる事も理解できました。
でも、お客様が今使っている枕は十分に高さが高いんです。
これまでの経験から「高すぎる枕」が問題を引き起こしている事が多いので
私まくら職人は高い枕を作りたくないんです。
いや、その結果を考えないで作ろうと思えば作れますよ。
ふと気づいた「高めの枕」という表現の問題点
そんな中ふと気づいてお客様に聞きました。
「そのお医者さん、”今どんな枕を使っているか”聞かれました?」
「いや、聞かれてませんよ」との事
「高めの枕」の”高め”って人それぞれですよね。
”高め”って相対的な表現なので何を基準にするかで変わってきます。
私がお聞きしたお客様の現在使用中の枕は、もう十分に高めでした。
私は今の枕が高すぎるのが問題だと考えていたんです。
そもそも、お医者さんの方で「最適な枕の高さ」のイメージってお持ちなのかな?
とも思いました。医師国家試験の範囲外のような…
そう言えばお医者さんで当店にオーダー枕を作りに来ていただいた方が
確認できているだけで何人かおられますし、
最適な枕の高さ、というのはわれわれの守備範囲なのかもしれませんね。
であれば、通常通りで…念のためやや高めに作成という方針に決定です。
無料で再調整できるので、必要ならば使用後に微調整していけば大丈夫。
”絶対面白そうな店だから行ってみよう”がきっかけ
作成後実際に寝てもらうと「こんなに低いの?新感覚です」「これはラクですね」との事。
そこからちょっと手直しをしてお持ち帰りいただきました。
枕というものはしっかり高さがある物だ、と考えてらっしゃったそうです。
江戸時代の箱枕のイメージが抜けなかったとか。今は令和時代です…
わざわざ遠くから来ていただいたきっかけはなんだったんですか?
と帰り際にお聞きしたところ
「ネットで見つけてすごく面白そうだった。絶対ココに行ってみよう」
と思って頂いたそうです。
おかげさまで久しぶりに今回ブログを更新するきっかけとなりました。
楽しんで帰っていただいた、と思うのですが…どうでしたか?
そう言えば先日もなんと富山から(!?)オーダー枕を作りに来てくださった方が…
遠くからありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
オーダー枕の調節記録の「厚み」が1m超えそうです
そういえば、先日これまでのオーダー枕の調節記録の
厚みを測ってみようかな?と。
上の画像がその様子です。
結構たくさんあるでしょう?
もう少しで1m越えそうです。
枚数だと大変なので数えられません…
この膨大な記録がお客さまの「眠りのお悩み」
の原因を探るためのデータベースとなっています。
これだけの経験値があればAIを使わなくてもいろんな予想がつきます。
「まさにまくら職人。プロだね」
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と誰か言って下さいませんか…誰も言ってくれないので。
あ、当店はAIも入っていますよ。このAIも面白いんです