枕の調整の基本
1.まくらの高さとは
注)まくらの調整は一人では難しいです。
誰かに見てもらったほうが簡単で早いと思います。
「使う人に合ったまくらの高さ」とはどんな高さでしょうか?
まくらの高さを考えるならば
”理想の寝姿勢”がどんなものかを考えなくてはなりませんね。
現在提唱されている”理想の寝姿勢”とは、
人間がリラックスして直立した姿勢を横に倒した状態だ、と言われています。
なので、
簡単にまくらの高さを出すには壁に背中をつけて立ってもらいます。
その状態で上の図のAとBが仰向けに寝た時のまくらの高さです。
個人に合わせたまくらを作るには、
この二つの部分をそれぞれ調節する必要があります。
ちょっと大雑把に片づけてしまえば、
- 後頭部が出っ張っている方はAの部分を低めに、絶壁気味の方はAを高めに。
- 頸椎のカーブがキツイ方はBを高めに、
- 頸椎がまっすぐな方はBを低めに調節するといいでしょう。
ただし、これはあくまでも傾向です。
※後述・・・後頭部の出っ張りは頭の重心を考えるとまくらの高さに影響しにくいようです。
関連ブログ記事→頭の形とオーダー枕
また、実際やってみるとわかるのですが、猫背の方はAもBも高くなります。
腰の曲がったお年寄りも同様に高くなります。
後頭部の形と頸椎のカーブそして、
背骨の傾き具合の組み合わせは、幾万通りもあります。
市販のまくらでフィットするものに出会う、というのは
これはもう天文学的な確率、ということが分かります。
また、特徴のある骨格をされている方は
一般人の平均値を基に作成されている市販の枕では
どの枕を買っても合わない、という事も多いです。
2.実際の調整
さて次は、実際にまくらを調整してみましょう。
まくらの調整は普段寝ている敷き布団の上で行います。
壁に背を向けて測ったAとBの高さをまくらで再現します。
まくらの中心部をAの高さに、
首に当たるサイドをBの高さに、それぞれ調節します。
フェイスタオルなどを細くたたんでまくらの下に挿入し、
調節するとよいでしょう。
ピンク色の線は顔を横から見た時の、
おでことあごを結んだ線だと思ってください。
水平線と顔のラインで出来る角度がこのように大きいとあごが引き気味となり、
呼吸がしにくくなります。
このような状態は、
睡眠中に「いびき」をかく原因となり、肩もこりやすいです。
まくらがこのような状態になった場合は
Aを低くするか、Bを高くしてください。
この調整だけで(すべての人の、というわけにはいきませんが)
「いびき」が軽減されることもあります。
上図も失敗例です。
首の後ろが高くなりすぎてあごが上がっています。
おでこよりあごのほうが高いような状態だと、
交感神経が刺激され、寝付きにくくなると言われています。
実際、この状態で寝てみるとシンドイです(笑)。
首・肩も凝りやすいです。
この場合は、Aの高さを上げるかBの高さを下げるといいです。
※どっちかというとBを下げる方がいいことが多いです。
上図はまくらが合ったいい例です。
顔のラインを横から見た時、水平線から約5度あごが下がった状態です。
といっても、5度を測るのは難しいです。
(5度から15度が適正と言われています)
私がまくらの調整をするときには
水平よりややあごが下がった状態を目指して調整し、
ご本人の感覚と相談しながら仕上げます。
これで、仰向けのセッティングは完成です。
実際に仕上がったまくらを見てください。
おそらく、
普段使っているまくらよりずいぶんと低く感じるのではないでしょうか。
上手に調整すると、寝た時にまるでまくらを当てていないように感じることがあります。
まくらの理想って
どうでしょうか、
ご自分に合った、いいまくらができましたか?
「書いてある通りに作ったのに、なんだか合わない」
という方もおられるのではないでしょうか。
実は、実店舗でオーダー枕を作っている時も
「どう考えてもその高さの組み合わせはない」
というセッティングを好む方がまれにいました。
そういった方は、普段使い慣れているまくらの癖が付いているようでした。
そういった方は、
- 本人さんの好みに近いまくらを作る
- そこから日にちをかけてジワジワ正しい寝姿勢に近づけていく
という方法で
最終的には理想の姿勢にたどり着けたらいいんじゃないかな~と思います。
急に枕の高さを変えるとすごく違和感があったりするからです。
このページが、少しでも皆さんの安眠の手助けになれば
作った甲斐があったというものです(笑)。
不明な点があれば、気軽にメールなどでも相談してください。
私に答えられる範囲でお答えします。
冒頭にも書きましたが、
まくらの調整は一人では難しいです。出来ないといってもいい位です。
どなたかに手伝って頂いた方がいいですよ。
実をいうと、
私も自分で自分のまくらは作れないんです
お客様のまくらは年間100個以上作っていても、です。
なぜなら自分の枕を作る場合、寝姿勢を客観的に見たり、
後頭部・首への重さの乗り方を確認できないからなんです。
また、私が運営しています
「木村寝具店」ではオーダーメイド枕を主に作っています。
プロスポーツ選手にまくらを作りに来ていただいたり、
島根県浜田市・山口県岩国市・広島県福山市など
からもまくらを作りにご来店いただいてます。
「やっぱりプロに作ってもらいたい」
「自分じゃできなかった」という方。ぜひご来店ください。
広島でオーダーメイド枕をご検討中の方も参考にしてください。
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