「真綿ふとん」って中に入っているのは
綿わた?シルク?蚕のアレ?なんなん?と
お客さんに聞かれました。あれ、ややこしいんですよね。
綿わたの布団の打ち替えの話をしていても
「”まわた”の布団じゃろ?」とか言われるお客さんが結構いて。

「真綿布団」とか「綿のわたの布団」とか何回聞いてもごちゃごちゃになるんよ



今日ご来店されたお客さん(お得意様)とお話ししていて

「真綿布団ってなんなん?蚕のヤツ?綿花?何回聞いてもよくわからんのよ」

という話題になりました。

私はもちろんわかっているのですが
どうも納得がいかないご様子。

結局、
真綿(カイコの繭から作るシルク繊維)布団が
シルクなのになんで”綿”の漢字なんだ?という部分が
引っかかっておられるようでした。

確かにあれは紛らわしい…

酒井美紀と坂井真紀くらい
いや高橋克典と高橋克実くらい
もっと言えば峰竜太と竜雷太くらいややこしい←もういいわ

真綿布団と綿わた布団のまとめ



真綿布団と綿わた布団の違いを表にまとめてみましょうね。

真綿布団 綿わた布団
中身 シルク100%(職人さんが手で引いたシルクわた) ほぼ綿100%(ポリエステルが混じる事が多い)
原料 蚕の繭(動物性たんぱく質) 綿花(植物性)
中身を漢字で書くと 絹(きぬ) 綿(めん)
厚み 薄い 厚い
特徴 嵩が出にくいため肌掛け布団(夏用)が多い。敷き布団はない。繊維が細いので柔らかくフィット性が高い。 いわゆる”打ち直し”してリフォームできる布団。和布団。掛け布団も敷き布団もある。



ちょっと理解出来そうですか?

つまりは”真綿布団”の漢字がヨクナイ。
”真絹布団”にしとけば分かりやすかったはず。

綿わた布団に手引きの真綿を足すこともあった



こんな事を書くとややこしいのですが綿わた布団を作る時、
綿わたを手引きの真綿でくるむ事があったそうです。

その方が暖かくなるから、というものだったと思いますが
わたの打ち直しをするときシルクの繊維が引っかかる
(シルク繊維は引っ張り強度が強い)ため
打ち直しの工場では敬遠されていたそうです。

最近ではそういった手の込んだことをする工場も
少ないと思います。

また、真綿(シルク)は高価なので綿わたの半纏を作る時
背中だけ軽く真綿を足して作ったりしたそうです。
そうすると暖かさが全然違ったとか。

とまあ、そんな感じです。
詳しくはご来店してお聞きくださいね。

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