当店に来店されたお客さまが羽毛布団を選ぶとき
どういった事を気にされているか書いてみます。
羽毛布団選びの参考になれば幸いです。
羽毛布団のスペック(側生地の品質や羽毛の品質・量、メーカー)や値段
を気にされることはもちろんですが、それ以外でよく言われる事です。
このページの目次
生地がカサカサ音がするかどうか
羽毛布団の生地がカサカサ音がするかを実物を見て確認される方がおられます。
ネットや通販などで実物を見ないまま羽毛布団を購入して
実際使うと夜中カサカサ音で眠れなかった、という経験をされた方ですね。
生地のスペック(綿100%・40ツイル生地とかポリエステル100%とか)
は文字で見られますが、カサカサ音がするかどうかは実物を見ないとわかりません。
羽毛布団のふくらみはしっかりしているか
こちらもスペックは文字で確認できますが(ハンガリー産ホワイトダウン90%とか)
実際の羽毛の膨らみは実物を手で挟んで比べてみないと分からないんです。
私も羽毛布団を仕入れる時、必ず実物を触ります。
スペック上は中々なのに、実物はどこか膨らみが足りないという
羽毛布団が稀にあります。いつも仕入れているメーカーさんでもです。
ネットや通販で買ったけど、届いてみてその薄さにがっかりした
という経験をされた方がよく言われる事です。
羽毛が片寄らないキルトかどうか
キルトとは、上の図のような”羽毛布団の生地の縫い方”の事です。
通常、羽毛布団は羽毛が隅っこに偏らないようにこうしたキルトで
羽毛布団の中を仕切っています。
長年羽毛布団を使っているとこのキルトの縫い糸が
切れたりほつれたりして羽毛が片寄ったり、
羽毛がヘタってしまって、
襟元の羽毛が薄くなってしまう事があります。
経験上、羽毛が本当に片寄ってしまう事は稀で
長年の使用で羽毛のボリュームが失われてしまう事で
片寄った、と感じることが多いように思います。
羽毛布団の構造上、キルト間の羽毛の移動は出来てしまうので
これを回避する事は出来ません。(※羽毛が片寄りにくい、キルトはあります)
羽毛布団の臭いがきつくないかどうか
羽毛布団の臭いを気にされる方も多いですね。
これも実物を実際に嗅いでみないとわかりません。
安い原毛は洗浄度合いが低かったり、
原毛の採取後に汚れたままで長時間放置されて
バクテリアが繁殖したりしているため臭いがします。
この臭いは輸入後国内でいくら洗浄しても取れません。
スペックのわりに値段が安い羽毛布団は
臭いが強いものが多いように思います。
羽毛布団が重いか、軽いか
詰め物重量は品質表示に表記されているので分かりますが
今ご自分が使われている掛けふとんとの比較は
実物を掛けてみないとわかりませんし、
羽毛布団の生地の重さは面積が大きい分結構重いので
掛け比べをしてみたいところです。
羽毛布団の柄が良いか
ただ、最近の掛け布団カバーは
羽毛布団をすっぽり隠してしまうので
羽毛布団自体の柄はあまり表に出てきません。
よっぽど奇抜なデザインでない限り
柄より羽毛布団のスペックと価格のバランスで
選びたいところですね。
以上、当店で羽毛布団を買われるお客様がよく気にされている事でした。
良かったら当店まで羽毛布団を見に来てくださいね。
元寝具メーカー勤務者なので詳しいお話ができるとおもいますし
ちょっと他店よりお得な値段でお待ちしています