当店にオーダー枕を作りに来られるお客様で
敷き布団が原因で肩が痛む方がおられます。
寝ている時の姿勢からその原因を考えてみました。
多くのお客様の睡眠状況を聞いた寝具専門店の立場からの意見です
肩がいたい人の参考になれば幸いです。
右か左どちらかの肩が痛い
右か左どちらかの肩が痛いという場合は、
「痛い方の肩」が「痛くない方の肩」より
なにかしらのダメージを受けている、という事です。
両方同じようなダメージを受けていれば、
両肩が同じように痛むはずですから。でしょ?
そのダメージが敷き布団が原因で起きているとしたら、
いつ、痛む方の肩がダメージを受けているかわかります?
それは「仰向き寝以外の寝姿勢」つまり「横向き寝」と「うつぶせ寝」
で寝ている時なんです。
これらの寝姿勢をとっている時のみ、左右の肩にかかる負担が違います。
どうなるかと言いますと…
どちらかの肩が痛い・横向き寝の場合
横向き寝をした時は、下になった方の肩に
より多くの負担がかかります。こちらのブログでもよく書いています。
敷き布団・敷きマットが硬いと下になった方の肩が内側に巻き、
血行が悪くなります。結果、下になった方の腕が痺れたりもします。
経験上、下になっている方の肩が四十肩・五十肩になっている方が多いです。
そして四十肩・五十肩になるとなってしまった方の肩を下にすると痛くて目が覚めてしまうので
反対側の肩を下にして寝るそうです。すると…多くの方は痛みが反対の肩に移るんです。
四十肩・五十肩は肩口の関節の炎症ですが
睡眠時の姿勢が大きくかかわっているのでは、と私は考えています。
(→そんな方には横向き寝がラクになる敷き布団をおススメしています)
また頭の先が下がることで
下側になった首の筋肉は縮こまり、上側の首の筋は伸びます。
↓こんな状態↓
この状態になると、左右の首の筋が慢性的にこるのですが
経験上、右がこるか左がこるかは半々です。
どちらかの肩が痛い・うつぶせ寝の場合
うつぶせ寝の場合はどうなるかというと、
うつぶせ寝する時って、絶対顔を右か左に90度曲げますよね。
そうしないと息ができないから。笑
すると上の画像のように左右の首の筋が
それぞれ「伸びたまま」と「縮んだまま」になってしまいます。
あとは横向き寝の時と同じです。
左右どちらが痛むかは、これまた同じく半々ですね。
うつぶせ寝がヨクナイ、というお話は以前にもしていますが
簡単に触れておくと、うつぶせ寝時に肺がつぶされ呼吸がしにくくなるという事もあります。
(→後半にうつぶせ寝がヨクナイお話しが)
うつぶせ寝と敷き布団って関係ないんじゃない?というアナタ。
うつぶせ寝をしている方は「敷き布団・マット」が合わないせいで、
(敷きが”硬すぎ”もしくは”柔らかすぎ”)仰向け寝も横向き寝も困難になってしまい、
やむを得ずうつぶせ寝をしている方が多いんですよ。
全体的に肩がこる
全体的に肩が凝る場合、仰向き寝時に問題があります。
敷き布団が原因で仰向き寝時に肩が凝るという状態は
敷き布団が柔らかすぎると起きるようです。
敷き布団が柔らかすぎる時の寝姿勢は
仰向けで寝ている時、腰の部分に全体重の45%の重さがかかります。
ですので柔らかすぎる敷きをお使いの場合、腰が落ち込みすぎてしまいます。
頭の部分には全体重の8%程度しか重さがかからないため頭部はそれほど沈みません。
すると、背中が丸くなってしまうため背中の筋肉が引っ張られ凝ってしまいます。
ちなみに高すぎる枕を使っている時にも同じような姿勢になります。
どうでしたか?「あ、それあるある」と思った方よかったら
あなたに合った敷きマットを当店まで見に来てください。
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