先日「大阪湾のイカナゴ漁がわずか3日で終了」というニュースが。

漁獲量が少なかったため、来年の資源保護の観点から漁を終了したとの事。これって…不漁の原因として、生活排水がきれいになったため
海に流入する窒素やリン(ともに植物の必須栄養素)の量が減った事や
西から東に吹く風が弱かったため大阪湾にイカナゴが入ってこなかった事
などが挙げられています。

漁業のプロが言うのですからそうなのでしょう。
でもちょっと気になったので(私、生き物が好きなんです…)調べてみました。

イカナゴは北方系の魚



他でもない、ウィキペディアで調べると…

イカナゴは北方系の魚で”北半球の寒帯域から温帯域を中心に熱帯域まで”生息しているそうです。
北方系の魚ゆえに、夏場は砂に潜って夏眠します。水温上昇が苦手なんでしょうね
(←これはワタシも聞いた事あります。ルアー釣りでのイカナゴパターンとか有名)
※出典:ウィキペディア「イカナゴ」の項より

という事は…もしかして海水温上昇が原因の一つかもしれません。
実は瀬戸内海でも、今年はウルメイワシがよく釣れています
この魚は熱帯から温帯海域の魚で暖流を好むそうです。
※これもウィキペディア「ウルメイワシ」より

ワタクシまくら職人は、寝具と睡眠が専門です。
何が言いたいかといいますと…気候の温暖化が進んでいるのでは、という事です。

今年の冬は暖かかった



今年の冬は暖かかったんです。雪の量も例年に比べて少なかったですし。
”過ごしやすい冬”といえばいいのですが、
衣料品をはじめ冬物商品の売れ行きは苦戦したようです。

寝具も例外ではなく、羽毛布団や毛布がなかなか…な冬でした。
私たちは温暖化を身をもって実感している世代なのかもしれません。

という事はですよ、このままイカナゴの不漁が続くと…
海水温が上がって、そのうち獲れなくなってしまうかもしれませんが、
温暖化が進んで”冬でも毛布が要らない時代”が来るかもしれません。

おそらく始めは日本の温暖な地域、四国南部や南九州なんかで
「今年は毛布を使わなかったねー」という傾向がでてくるのではないでしょうか。

その後、温暖な地域が一層広がり、
そのうち「エッ?アナタ、まだ冬用の羽毛布団使ってるの?寒がりねー」なんて…

あくまで空想ですが…分かりませんよー気象庁の発表だと
ここ最近の日本近海の海水温度が1.11℃/100年上昇しているそうです。

日本近海の海水というトンデモナイ量の水の温度が1.11℃上がっているんです。
気温もそれと同じくらい上がっているそうですから。
※気象庁「海面水温の長期変化傾向(日本近海)」より

イカナゴ漁の不漁と毛布の不要が関連しちゃうお話でした

どうでした?”不漁”と”不要”が軽く韻を踏んでいるこのお話。

釣りをする人なら実感がもっとあるかもしれません。
最近では見たことないような魚(大体南方系)が釣れたり、
魚が釣れる時期がずれていたり…よくある事なんです。

気候が変わっても、
人間にとって快適な寝床内環境(布団の中の気温と湿度)は変わりません。
季節によって快適な温湿度調整をしてぐっすり眠りましょう。

当店は広島市中区十日市町の寝具専門店です