横向き寝、うつ伏せ寝など人によって、睡眠時の姿勢はいろいろです。

「私はいつも〇〇寝」という方、その”寝方”には問題が隠れているかも。オーダー枕を作っていると分かるのですが、
”使われる方の寝姿勢”と”その方の睡眠の問題”には関連があります。

睡眠時の姿勢別に、その方の睡眠の問題点とその解決法を書いていきます。

現在言われている「良い寝姿勢」は、
「仰向き寝中心に一晩に20回前後の寝返りをうって寝る」というものです。

ちゃんとした寝姿勢で眠らないと、疲れは取れませんよ。。

1.横向き寝が多い方



横向き寝が多い方は、何かしらの理由で仰向き寝で寝にくい状況にあることが多いです
その理由と解決方法を紹介しますね。

横向き寝が多い理由

まずは横向き寝が多い理由から…

  1. 枕が高すぎる
  2. 敷き布団が硬すぎる・腰が痛い
  3. 敷き布団が暑い(夏場特に)
  4. 掛け布団が寒い(冬場特に)

です。以上の理由が複数組み合わさっている事もあります。
これらの解決法を順番に…

1-1.枕が高すぎる



↑こんなイメージです。

このサイトでも何回も触れてます。
枕が高いと仰向き寝が困難になるんです。

仰向き寝で最初寝ていても、気が付いたら横向き寝になっていたり
枕が遠くに飛んで行っているような方、要注意です。

解決するには枕を低くする事。

枕の高さが足りない、
と感じる方は首の当たる所だけ高くしてみて下さい。

1-2.敷き布団が硬すぎる・腰が痛い

敷き布団・ベッドマットが硬すぎると仰向けで寝た時、
腰のカーブが伸びきってしまいます。コレは起床時の腰痛・腰の重さの原因に。

睡眠中も、腰が伸びきってしまう姿勢は辛いため、自然と横向き寝になります。

解決するには、体のカーブを吸収してくれるようなパットを現状の敷き寝具の上に敷くか、
柔らか目の敷き寝具に変える事。

ただし、体のカーブは人それぞれなので自分にあった硬さの寝具を探すことが大事です。
また、逆に柔らかすぎると、腰が沈み込んでしまうため、ちょうどいい硬さを探してください。

よく分からない、という方はウチに相談して下さい。
木村寝具店へのアクセス。

1-3.敷き布団が暑い(夏場特に)

敷き布団が暑いと、背中に熱がこもるため自然と横向き寝になります。
夏場は特に起きやすい状況です。

解決するには、涼しい敷きパットを敷くか通気性の良い敷き寝具に変える、です。

エアコンをきつくしても、体と寝具との接地面は冷えません。
風邪をひいてしまうので、エアコンはほどほどに。

1-4.掛け布団が寒い(冬場特に)

掛け布団が寒く、睡眠時に保温が難しい状況になると
体温が逃げないよう体を丸めます。動物と一緒です。

この時、仰向き寝で体を丸める方はいないわけで…横向き寝になります。

解決法は、掛け布団を暖かいものに変える事、今のふとんに毛布や肌ふとんを足すことです。
例えば、ハンガリー直輸入羽毛の羽毛布団とか…

暖房は空気が乾燥するため、加湿器との併用をおススメします。

2.うつ伏せ寝が多い方



うつ伏せ寝が多い方の原因は…

  1. 昼間の精神的ストレス
  2. 敷き寝具のヘタリ・腰痛
  3. 枕が合っていない

です。うつ伏せ寝は顔を90度近く曲げないと呼吸ができませんし
胸の圧迫が呼吸を妨げるのであまりよくない寝姿勢だ、という考えが現在の主流です。

2-1.昼間の精神的ストレス

昼間大きなストレスを受けると、うつ伏せに寝る事が増えます。
最近妙にうつ伏せで寝ているな、と感じたら注意が必要です。

解決法は…専門外になりますが、どうにかして昼間のストレスを軽減する事、
心療内科に相談に行ってみるのもいいかもしれません。

心の注意信号だ、と思って気を付けて下さい。

2-2.敷き布団のヘタリ・腰痛

敷き布団・ベッドがヘタって来ると、背中が痛くなったり、
腰の部分が沈み込んできたりします。

敷き布団なら5年・ベッドなら10年が寿命の目安です。
それを越えていたら、要注意です。

解決法は、敷きの寝具(敷き布団・ベッド)を体にあったモノに新調する、です。

2-3.枕が合っていない

枕が合っていないと、仰向き寝でも寝られないし
横向き寝でも寝られないので、しょうがなくうつ伏せ寝をする、という状況に。

解決法は、枕の高さを体に合ったものにする、です。
やっぱり、オーダー枕を作るのが近道です。

3.仰向き寝が多い方



仰向き寝が中心で時々寝返り、が良い寝姿勢なのですが
仰向き寝しかできない、という方もおられます。

そういった方の原因と解決法は…

肩幅が大きい・枕が低いために横向き寝が困難になっている

肩幅が広い、または顔が小さい方は
横向き寝時の枕の高さが高くないと辛いんです。



↑横向き寝時の枕の高さは、上図のA・Bの高さになります。

ですから、「顔が小さい方」「肩幅が大きい方」は、

上図の主にAの長さが長くなるので、必要な枕の高さが高くなります。

しかし、そういった方は仰向き寝時の枕の高さが低い方がラクなタイプの方が多いので
※ガッチリアメフト選手、みたいな方は高めでも大丈夫なのですが…

仰向き寝に合わせると、横向き寝がしにくいんです。

解決法は、枕の高さを仰向き寝・横向き寝両方に対応し作る事、
敷き布団で横向き寝をしやすいタイプを選ぶことです。

4.寝返りが多い方



寝返りが多い方は、上記のいろんなことが組み合わさっているかも。

楽な寝姿勢が取れないため、
本能的にゴソゴソと寝返りをうっている事が多いです。

必要以上に多い寝返りは眠りを浅くします。
睡眠環境を整えましょう。

寝姿勢別眠りの問題点とその解決法・最後に



人間は疲れると、眠たくなります。
寝ようと思えば、座ったままでも、床の上でも眠れます。

ここに書いたのは、より良い睡眠をとるための方法です。

  • 同じ時間睡眠をとって、どれだけぐっすり眠れるか
  • どれだけ気持ちいい朝を迎えられるか
  • 次の日、仕事や遊びを全開で楽しめるか

そんなための方法です。みなさんのお役にたてれば幸いです。

良かったら、お店ものぞいてみて下さい。
直接、お話をお聞きすれば…より良い提案が出来ると思います。