季節の変わり目は温度変化が大きくうまく眠れない事も。
初夏にかけて寝苦しい時、寝具を見直すべきポイントをいくつか紹介します。

今年は特に春の気温の上下が激しく、
しまった毛布をまた出して…という声も多く聞きました。

そんな季節の変わり目は温度変化に体が付いていかないため
寝苦しい事もしばしば。寝具を替えて寝やすくなるならそうしたいものです。

見直しポイント1「掛け布団の充填量」

羽毛掛け布団のイメージ。品質表示に書いてある充填羽毛量で対応するシーズンを判断する

掛け布団をカバーから出して、品質表示を見ましょう。

羽毛布団の品質表示例。メーカーやダウン比率の他に羽毛の産地や充填羽毛量が記載されている

↑こんな感じです。

この中でメーカー名の上に
「詰め物重量」という表示があります。

この掛け布団はシングルサイズの羽毛布団なんですが

羽毛布団でシングルサイズの場合
この詰め物重量の表記を見て

  • 0.3㎏前後…夏用
  • 0.6㎏前後…春秋用
  • 1.2㎏前後…冬用

と考えて下さい。

現在の季節から外れた掛け布団を使っていませんか?

※近年では羽毛原料が高騰していることや
ネット販売などで低価格で売るために羽毛の充填量を減らす傾向にあります。
ですので、冬用でも1.0㎏しか入っていない事があります。

この時期1.2㎏前後の冬用だとちょっと辛い日が増えてきます。
気密性の高いマンションにお住まいの場合は暑すぎて無理、という方も。

冬用を使っている方は春秋用に
春秋用を使っている方は夏用に掛け布団を変えましょう。

羽毛以外の詰め物の掛け布団の場合は、
上の充填量よりも詰め物が重い事がほとんどです。
(今の所羽毛が一番軽くて暖かい)

ダクロンなどポリエステルだと
充填量は冬用で1.8㎏くらいでしょうか。
夏用だと0.6㎏くらいですね。

見直しポイント2「カバーの組成」

これ、意外なんですが
お布団のカバーの組成に「ポリエステル」が入っている場合
これからの季節は蒸れて不快です。

お使いのカバーの中に縫い付けてある品質表示を確認してみましょう。
ポリエステルって書いてありませんか?

もう表示がかすれて見えないという方、
生地に毛玉(ピリング)が出来てしまっていると
高確率でポリエステルが入っています。

生地にポリエステルが入っている方は、
綿100%のカバーに買い替えましょう。
蒸れ感が減ります。

掛け布団カバーは毎日肌に触れて何年も使うものです。
すこし良いものを選んでも元は取れます。

シルクのカバーもいいのですが
シルクは摩擦に弱く、商品によっては洗濯ができないものもあります。
お肌のタンパク質の組成にも近いのでシルクのカバーを使いたいところですが
綿の品質の高いものの方が耐久性とメンテナンス性に優れます。

見直しポイント3「敷きパットの組成」

敷きパットを使用している場合は
「敷きパットの組成」も気にしてみましょう。

同じく品質表示を見て下さい。
組成の中でも「毛羽部分」という所が重要です。
肌に触れる部分の組成になります。

毛羽部分にカバーと同じく
ポリエステル・アクリル・ナイロンなどの化学繊維
が入っていると蒸れて寝苦しくなります。

敷きパットの「毛羽部分の組成」で大雑把に分けると

  • アクリル…冬用
  • ポリエステル…冬用
  • ポリエチレン…夏用(高分子ポリエチレンひんやり素材)
  • 綿…冬用と春秋用がある

です。表生地が「綿100%」の表面が毛羽立っていない
敷きパットは春から夏にかけて快適に眠れます。
中わたが綿100%だとなおいいですね。

冬用の敷きパットを敷いている方は
外すか、綿の敷きパットに付け替えましょう。

と言っても日々の温度変化には

しかし季節の変わり目は温度変化が大きいので
日によって気温が高かったり涼しかったりします。

そんな時は、薄い掛け布団を数枚用意して
日によって掛ける枚数を変えるのがおススメです。

(→掛け布団レイヤースタイルのススメ

複数枚掛け布団を掛ける時は生地の重さがこたえるので
軽い羽毛肌布団を中心に使うと呼吸もしやすく、良く眠れます。

 

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