「まくら紀行」とは…
市販されている枕を、まくらのプロの目から公平に・かつ冷静に(笑)
解説していくことを目的とした、読み物シリーズです。アナタの枕探しの一助になれば、嬉しいです。
※商品の仕様が変更になっている事もあるので…あくまで参考までに。
第17回は「首と肩に寄りそう枕」です。
「まくら紀行」久しぶりの更新となりました、
今回は「首と肩に寄りそう枕」。奥さんコレ、結構やりますよ!(土井善晴さん風にどうぞ)
ホントに私の首と肩に寄りそってくれるのでしょうか?
どんな風に寄りそうの?出来たら私の心にも寄りそって…!お楽しみに!
「首と肩に寄りそう枕」・外観
外観は凸型の枕です。
この凸型の出っ張りが首の下になるように使います。
特筆すべき点は…そう、枕の上部からなにかが「ピョロン」と出ています。
そのピョロンのさきに黒い球状の物体がon。
なんだか邪魔くさそうなものがついていますね。
興味をそそられますね!笑
枕の使用時はこの「ピョロン」と「黒球」を
枕上部のポケットに収納して使います。
もうお分かりかと思いますが、「ピョロン」と「黒球」
がこの枕のミソなんです。
「首と肩に寄りそう枕」・高さ調節機能
この枕、頸椎弧(首の骨のカーブ)を支える部分に
空気で膨らませるパーツが内蔵されています。
↑上図の黄色い部分。
で、先ほどから気になっている「ピョロン」から伸びた
「黒球」をシュポシュポっとすると…黄色い部分が膨らみます。
(注意:シュポシュポの回数は7か8回までです。それ以上はパンクの可能性があります)
そして注入した空気を抜くには
この銀色の部分を時計回りに捻ってください
「シュー」と小さな音がして空気が抜けます。
使い方としては、
- 枕に寝た状態で
- シュポシュポ(※7か8回まで)と空気を入れたら
- 銀色の部分を時計回りにひねって空気を出します
- 「シュー」という音が止まったら高さが合うので
- 銀色の部分を反時計回りに捻って空気の漏れを止めます。
というオートマチックな仕組み。自分で高さ調節ができます。
また別に高さ調節シートが2枚内臓されていて
全体的な高さを上下できます。
「首と肩に寄りそう枕」・洗濯は
「首と肩に寄りそう枕」は本体の洗濯はできません。
やはり素材的に無理ですね。ただ側生地は洗えるようです。
品質表示を見ると「専用カバーは洗えます」との表記が。
どうも、この白い生地が専用カバーなんですね。
でもこれを外しちゃうと中身(高さ調節シートなど)が見えるので
側生地みたいだな、と個人的には思いました。
私が使うならもう一つまくらカバーを掛けて使いますねー。
あの「ピョロン」としたパーツも寝ている間は納めたいし。
手とかにあたるとイヤでしょ。
この枕の良さは、「気軽に高さ調節ができる」ところだと思うので
ふつうのまくらカバーを掛けて「ピョロン」がしまわれてしまうと
それはそれでモッタイナイ。
で、
↑これ(筒状「モダールピロケース」)を
↑こうしてからの
↑こうする。これ、良くないです?
夜中に枕の高さが気になっても
まくらの横から「ピョロン」を取り出し
「シュポシュポ」&「シュー」できます。
ちなみにこのパーツ、病院で血圧とか測る時に腕に巻くアレ
にそっくりです。たぶんあのパーツの流用だと。
この枕の制作に、整形外科医さんが名前出しで携わっているので
そうなんだと思います。
「首と肩に寄りそう枕」・総評
私、見本のまくらで試してみたのですが
頸椎弧へのフィット感はかなり好きでした。
オーダー枕を作っていて思うのですが、
凄く疲れた日など、体調によっては
どうしても「枕に高さが欲しい日」があったりします。
そんな時にはこの枕はアリだな~と思いました。
また、寝ながら微調整が出来ちゃうところも良いなと。
問題は、この空気調節部分がどこまで持つかだと思います。
枕の寿命は5年程度と言われています。
5年くらい使うと、枕の他の部分がヘタったり壊れたりしてくるので
空気調節部分がそのくらいもてば…いいんじゃないでしょうか。
あと、横向き寝の時の高さ調節がないので
横向き寝が多い方は実物で横向き寝を試してみてからでないと
難しいかもしれません。
気になる方は、店頭にありますのでご来店ください。