夏休みもあと2週間ほど。なんとなく寂しさを感じているお子さんと
昼ごはんの心配をしなくていいわ、とホッとしているお母さん。いろいろな感情が交錯しているでしょう。

今日は、お子さんの睡眠の話です。寝る時間とか、効果的に眠る方法とか…先日、睡眠の勉強をする機会がありまして、
そこで子供さんの睡眠について興味深い話を聞いたので紹介します。

子供の睡眠は成長とともに変わる



子供の睡眠は成長とともに変化します。

  1. 新生児・・・睡眠と覚醒を1日で6~7回繰り返すそう睡眠時間は16~17時間。
  2. 生後6か月目~・・・睡眠が夜間に集中するようになる。起きている時間が増える。
  3. 生後1年頃・・・夜間の睡眠が増え、午前と午後に短時間の昼寝を2回。総睡眠時間は13~14時間。
  4. 2歳頃~・・・夜間の睡眠と午後1回の昼寝。
  5. 3歳~6歳・・・昼寝が徐々になくなる。夜間の睡眠のみに。

という変化をします。

ちなみに、高齢者は”3.の午前と午後に昼寝2回のリズム”にもどります。
そういう仕組みなので、お年寄りの方が日中眠くなっても仕方がないです。
夜間の睡眠に影響のない程度でお昼寝されるのもいいですね。

新生児がおられるお母さん、お子さんが夜中何回も起きてしまい
睡眠不足で大変でしょうけど頑張ってください。
生後6か月以降は、夜間中心に寝てくれるようになります。

ちなみに、お子さんが夜中何度も目を覚ます睡眠を「多相性睡眠」といいます。
それに対して、成人の夜中ずっと寝ている睡眠は「単相性睡眠」です。

睡眠不足になるとどうなるか



子供・大人にかかわらず「睡眠の役割」については、
実は”はっきりとわかっていない”んです。

ただし、「睡眠が損なわれるとどんな影響があるか」はわかっています。
睡眠不足になると…

  1. 免疫機能に影響がでる
  2. 身体回復機能への影響がでる
  3. 生活習慣病リスクが増える
  4. 大脳機能への影響がでる

と言われています。

子供に大きく影響するのは、
主に1.免疫機能2.身体回復4.脳機能です。

その中でも、その子の人生に影響するのは2.身体回復と4.脳機能です。

2.の身体回復機能とは、つまり「成長ホルモン」がかかわる「タンパク質合成」に睡眠不足が影響するというお話で…
簡単に乱暴に言うと、しっかり寝ないと子供の身体や脳が修復・成長しないということです。

ちなみに、大人ですと「昼間ダメージを受けたお肌の回復が悪くなる」という影響があります。
結構有名なお話ですよね。

4.の脳機能については睡眠不足になると前頭連合野と頭頂連合野の機能が低下するといわれていて…
またもや簡単に乱暴に言ってしまうと、
しっかり寝ないと学習能力・やる気が低下する、情緒不安定になる、単純ミスが増える、などの影響がおきます。

子供が寝る時間は?



「もう子供は寝る時間よ」というフレーズ、
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

以前より「子供は8時に寝なくてはいけない」と言われていました。

これは、子供の成長にかかわる「成長ホルモン」が、
「午後8時に寝ると最も多く分泌される」という説に基づいたものでしたが
昼間寝ても、成長ホルモンが多く分泌されたという実験結果から
現在では午後8時説は否定されています

現在では何時に寝ても、睡眠時間を確保できればいいという考え方が主流です。

ただし、現代の日本人の睡眠不足にもつながるお話ですが、
何時に寝ても起きる時間は決まっている(幼稚園・学校・仕事の始まりに合わせなくてはいけない)ので
そういった点で、ある程度の時間に寝ないと睡眠時間は確保できません。大人も子供もです。

※そう考えると、”午後10時はお肌のゴールデンタイム”も少々アヤシイ気がします。
起きる時間からの逆算で午後10時なのでは…。8時に起きてもいい人は10時でなくてもいいような…。

あともう一つ、ヒトを眠たくするホルモン「メラトニン」は100lux程度の明るさで分泌量が減ります。
100luxは街灯の下程度の明るさ(ちなみに灯りのついた居間で300lux)です。

明るいとメラトニンの分泌が減り、睡眠の質が悪くなるので
昼間睡眠をとる場合はしっかり部屋を暗くする必要があります

子供の睡眠時の汗



子供に限らず、人間は眠りにつく前に深部体温(体の奥の体温)を下げようとします。
眠りばなには、さらに深部体温を下げようとします。

どうやって下げるかというと、体表面の温度を上げ発汗などで下げます。
子供が眠たくなってきたら、手や足が温くなってきますが
アレが体表面の温度を上げている状態です。

子供が寝ていて、汗びっしょりになっていることがよくありますが
入眠時の汗をうまく処理できないと、背中が蒸れて寝がえりが増えます。

吸湿性や放湿性のいい寝具(涼しい敷きパットなど)を使って
より良い睡眠をめざしましょう。

吸湿性・放湿性のいい寝具は…

  • 真綿掛け布団(吸湿性が非常に高い)
  • アイス眠EX敷きパット(放湿性が高く涼しい)
  • ムートンシーツ(吸湿性が高い)
  • 羽毛肌布団(吸湿性・放湿性に優れる)

などです。

子供の睡眠時間が減っている



日本では、この40年間で子供の睡眠時間が60分から80分減少している、
という調査結果があります。

睡眠不足は子供の成長に…

  • 学習能力の低下
  • 成長ホルモンの分泌の減少
  • キレやすくなる、情緒不安定

などの影響があります。
現代社会に起きている事件に、睡眠不足がかかわっているかもしれません。

しっかり眠って健康な生活を送りましょう。

当店は広島市中区十日市町の寝具専門店です。