〇百人の計測結果で作ったまくら、とか…
ありますよね。そんな寝具ってどうなんでしょうか?データによるエビデンス(証拠・根拠)は、もちろん大事です。
※昨年末の「キュレーションサイト問題」で休止になった「WELQ(ウェルク)」では、
”肩こりは幽霊が原因の事も”という何の根拠もない記事があったり…ネタ的にはオモロイけど(笑)
よくないですよね。
でも、ウン万人の計測結果を元に寝具を作っても、合わない人にはあわないんです。
計測データ数が多ければ多いほど…
計測データ数が多ければ多いほど、
そこで取れるデータは、しっかりとした平均値が取れます。
例えば、まくらの計測で後頭部と頸椎弧の高さを調べた場合
Aさん | Bさん | Cさん | Dさん | Eさん | |
後頭部の高さ | 1.5cm | 0.5cm | 2.0cm | 1.0cm | 1.5cm |
頸椎弧の高さ | 3.0cm | 4.0cm | 5.5cm | 3.5cm | 4.0cm |
だったとします。
※多いほうがいいんですが5人で勘弁して下さい(笑)
すると平均値は、
後頭部(1.5+0.5+2.0+1.0+1.5)÷5=1.3(cm)
頸椎弧(3.0+4.0+5.5+3.5+4.0)÷5=4.0(cm)
です。このデータに基づいて作られる枕のたかさは
後頭部・・・1.3cm
頸椎弧・・・4.0cmとなります。
このデータ上のまくらが合う人
まくらの高さって微妙なのでアレですが、
許容範囲を0.5cmプラス・マイナス以内と考えて
個人ごとに合うかあわないかを見て行きます。
- Aさん・・・後頭部・-0.2cmでオッケー。頸椎弧・+1.0cmでバツ
- Bさん・・・後頭部・+0.8cmでバツ。頸椎弧・+-0でオッケー
- Cさん・・・後頭部・-0.7cmでバツ。頸椎弧・-1.5cmでバツ
- Dさん・・・後頭部・+0.3cmでオッケー。頸椎弧・-0.5cmでオッケー
- Eさん・・・後頭部・-0.2cmでオッケー。頸椎弧・+-0でオッケー
結果、
- バッチシ合った人・・・2名(Cさん・Dさん)
- まあまあ合った人・・・2名(Aさん・Bさん)
- これムリっていう人・・・1名(Cさん)
となります。
このデータ内でバッチシ合った人は一人だけ。
”まあまあ合った人”を”合った人に”入れれば8割カバーしていますが。
逆に言うと2割の”ムリっていう人”が切り捨てられてます。
そもそも、メーカーの寝具は平均値で作っている
メーカーさんも、より多く売れて欲しいという思いで寝具を作ります。
○○万人の計測結果から作っていない寝具も、ある程度の平均値から製品を作っています。
※ただし、コスト重視の寝具(つまり…安物)以外です。
と言う事は、
それなりの価格の寝具(まくらとか)を使って合わなかった人は、
一般的な人の平均値から外れているので
〇〇万人の計測結果から作った寝具でもやっぱり合わないことが多いんです。
ウチのお店に来られる方が
「押入れに市販のまくらが10個入っている。でも合わない。」と言われるのはそのせいなんです。
まくらや敷き布団などの寝具が合わない方、相談してみて下さい
なので、自分に合った寝具を探している方
一度、ウチまでご相談ください。