「まくら紀行」とは…
市販されている枕を、まくらのプロの目から公平に・かつ冷静に(笑)
解説していくことを目的とした、読み物シリーズです。

アナタの枕探しの一助になれば、嬉しいです。
※商品の仕様が変更になっている事もあるので…あくまで参考までに。

第7回は、昭和西川「ムアツ枕」通称(マツコのまくら)です。

パッケージには…
「首・頸椎を点でしっかり支える 新感覚・ムアツまくら」との表記が。

大人の事情で、パッケージの人物にはモザイクを掛けております。
「ムアツがあなたの眠りを変える」とのフレーズ。期待ができます。

ムアツまくら・外観



色は清潔感のあるホワイト。で、カクカクしてます(笑)



裏面。メッシュ生地です。
底面に入っているムアツシートが黒なので、ちょっと透けています。

ムアツまくら・側生地は…



こんな感じ。ちなみに表生地です。
メッシュっぽい生地です。通気性がよさそう。



安定のサイドメッシュ。定番です。
端っこには、「muatsu」の文字が。

今でこそ、”体圧分散敷き”の名前で
各メーカーから”デコボコウレタン構造の敷きマット”が出ていますが、
もとは、この昭和西川さんなんです。
マニフレックス的な継続力と芯の強さを感じます。

ムアツまくら・洗濯は…

ムアツまくらの洗濯は、側生地のみ可能です。
ムアツパーツのウレタンは洗濯不可です。



↑ばらした状態。

上の白いパーツが側生地部(洗濯可能)
下の黒いウレタンがムアツパーツ(洗濯不可)

ムアツまくら・構造

ムアツまくらの構造は前項にもあった通り、
側生地(高さ調節パイプ入り)とムアツパーツの2つに分かれます。



↑めくってみました(笑)
一見、高さが高そうですが、
デコボコウレタン部分は沈み込みやすいので、イイ感じです。

ちなみに、ムアツの感触がお好きな方は

  • シートをひっくり返して挿入。
  • まくらを裏返しにして使用。

すると、ムアツパーツのデコボコがアタマにあたるよう使えます。
2通りの使い方ができますね。

ムアツまくら・高さ調節システムは…

高さ調節の仕組みは、パイプの抜きさしです。



↑側生地をひっくり返すと、こんな感じでファスナーが見えます。
んんん?ファスナーが両サイドに2つ。
でもキルトを見ると、両サイドと首の部分に分かれているような構造です。



ファスナーを開けて中を確認すると…



つながってる!!(笑)えー!!
これじゃ、ファスナーを2個付ける意味もあまりないんじゃ…(笑)



つまり、左のファスナーを開けてパイプを抜いても…
首の部分と右の部分も低くなる(笑)

しかも、高さ調節用の”予備パイプ”が付属していないので高さを足すことは不可能です。
高さ調節機能はちょっと弱いですね。

ムアツまくら・総評



販売価格が5,000円(税別)と言う事、
そして、ムアツシートが入っていることを考えると、
頑張って作ったまくら、です。

また、最初から低めに作ったまくらなので
調節しなくても、気持ちよく眠れそうなまくらです。
※実際に、試してみても気持ちイイまくらでした。

ただし、ノーマルな状態では合わなかった場合
調節機能は、ちょっと弱いですね。

このまくらが合いそうな方は、

  • 低めのまくらが合う女性。
  • 肩幅のあまりない方(横向き寝の時のまくらの高さがあまり必要ない方)
  • ムアツの感触が好きな方

です。

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