ムートンのお手入れ方法

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 これまでのお話でムートンシーツの良さ、分って頂きました?伝わってなかったらスミマセン。実際に横になってみたほうが良くわかるんですよね~。

 ムートンの話その3で「ムートンシーツにはお手入れが必要だ」という事を書きましたが、ここでその方法を紹介しておきますね。
 特に「毛の起こし方」は、ブラシは持っていてもやり方を知らない方が多いんじゃないかなー、と思います。

 ただし、お手入れ方法は製造メーカーによって微妙に違います。
 今回の国内生産メーカーさんだとOKでも、輸入品のムートンだとダメ、という事もありますので注意して下さい。これは、なめし方法や縫製方法の違いによるものです。

 

1.ムートンシーツのお手入れ|干す

mtnhi 干して下さい。寝具は日陰干しが基本ですが、日本製のムートンは直射日光に干しても大丈夫です。

 ただし、日本製(ここの工場)のムートンは、キツイ染料を使ってないので、長時間・頻繁に干すと色あせが起きます。が、使用に差し支えはありません。
 なめしの方法が違う中国製のムートンは、原皮の耐熱温度が低いので直射日光は避けた方がいいです。

 干した時、棒などで軽く払って表面のゴミを落とし、毛の奥まで空気を通すといいです。
 製造工場の方は、「叩いても大丈夫」と豪語されてますが、毛が切れるといけませんから、優しくしてあげて下さい。

 夏場は干すと、暖かい空気をタラフクため込みます(笑)
そのままでは暑いので、エアコンなどを掛けた涼しい場所で、ムートン内の空気を冷ましてください。涼しく眠れますよ~。

2.ムートンシーツのお手入れ|汚れたら

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ムートンシーツが汚れたら、できるだけ早く濡れタオル等でふき取ってください。

 ウール用の洗剤や頭髪用のシャンプーを薄めた液を含ませたタオルで拭き、その後水をふくませたタオルで洗浄成分を拭き取るとより効果的です。
 拭いた後は、干してウールをしっかり乾燥させてください。

 ペット・ヒトなどの尿は、できるだけ早く拭いてアンモニア成分を取り除いてください。
皮革部分に動物・ヒトの尿が付くと、アンモニア成分で劣化します。
 最悪の場合、皮ごとごっそり毛が抜けます。ムートンシーツは毛がハゲた所が出来ても、修理が可能です。
ただし、新しいパーツと差し替えて縫製し直すので有償です。

3.ムートンシーツのお手入れ|毛が寝て来たら…

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 ムートンシーツは使っていると、毛が寝てきます。

圧が他より多くかかる部分から凹んで来るのですが、放っておくとペチャンコになって「フェルト」っぽくなります。(フェルト化って言います)

 そこで、ムートンの毛が寝て来たら、付属のブラシを使った「毛起こし」をして下さい。

でも表面をひっかくだけでは、毛が抜けるばかりで意味がありません。

ブラシの先の部分のみを使って、毛の根っこの部分から垂直に引っ張る感じでちょっとずつ掛けていきます。
1部分に対して四方からかけると完璧に立ち上がります。
 文章で書くとややこしいので動画を…↓↓

4.ムートンシーツのお手入れ|長年使ったら…

 長年使っていると、ブラッシングしても毛が起きなくなります。また、何かの理由でひどく汚れてしまった場合は、クリーニングして下さい。

 クリーニングは、町のクリーニング屋さんに…は、出さない方がいいようです。
失敗してしまったり、あまりきれいにならなかったり、という事があるようです。

 当店では、ムートン工場のお隣にある専用クリーニング工場(ムートン工場の息子さん?がやってます。)に出してますのでお申し付けください。
シングルで1.5万円位だったと思います。
※状態によってはもう少しコストがかかるものがあります。その場合は、必ず工場から当店に連絡がありますので、お客様の了承を得てから作業をすすめています。
 専用工場でクリーニングすると、ムートンシーツがかなり回復して帰ってきますよ。

※長毛タイプの高級品は、(モノによっては、ですが)長年使った後で毛先をカットして、短毛タイプとして再び使えるものもあります。寿命が長いのでチョットお得ですね。

ムートンの話・その1|前書き・皮の加工
ムートンの話・その2|毛の加工・組立て
ムートンの話・その3|利点・欠点
ムートンの話・その4|お手入れ方法