ハンガリー直輸入羽毛の会合で東京に行ってきました。

数年ぶりの東京です。もう行くことはないかもしれません。

”東京”という一つの小さな地域に、極端に人口が集中しているこの状況って大丈夫なのかな?
と、余計なことを考えてしまいます



↑ご存じスカイツリー。巨大な人工建造物です。

では、そろそろ本題に…

ハンガリー羽毛の匠。バラダッチ氏来日



ハンガリーで大変お世話になった、バラダッチ氏が来日されていました。

FBZ社では現在、ハンガリーの高級羽毛を生み出すために、ハイチャンバー(高さ23m)
の導入を検討されているそうで…設備完成後、どんなすばらしい羽毛が生産されるのか楽しみです。

※チャンバー・・・羽毛を選別するための筒状の設備。内部に風を送って羽毛を吹き飛ばします。
このチャンバーの高さが高いと、より風に乗る羽毛(軽くて大きい羽毛)を選別できます。

ハンガリーの羽毛を日々進化させる努力と行動力、素晴らしいです。

ハンガリー大使館へ。



その後、ハンガリー大使館に連れて行ってもらいました。
大使館内では、駐日ハンガリー大使のパラノビチ・ノルバート氏にお話しを伺いました。

パラノビチ氏は名古屋大学で教鞭をとってらっしゃる方で
日本語がペラペラ。おかげさまでお話も分かりやすかったです。

興味深い話として「ハンガリー産の羽毛の証明書」(羽毛布団についているフダなど)
の話がちょっと出たのですが…ご迷惑がかかるといけないので、ここではちょっと。

世間に出回っているハンガリー産の羽毛って…というお話でした。
気になる方は来店して聞いてください。

そうそう、ハンガリーで”シルバー”が付くダウンの話を聞いたので書いておきます
ハンガリー産羽毛には”シルバー”が付く種類があって、ポーランド産羽毛には”シルバー”がないんです

ポーランド産の羽毛にシルバーダウン・シルバーグースダウンがない理由



↑ハンガリーにて。これは真っ白「ホワイトグース」です。

まず、「シルバーグースダウン」「シルバーダックダウン」とは何かというと…
真っ白でないグース(ダック)ダウンで、
白い羽毛の中にグレーっぽい羽毛が混じっているグース(ダック)ダウンなんです。

みなさんが”羽毛布団用の鳥”でイメージしやすいのは”白い鳥”だと思うんですが
これは品種改良後の鳥で、元は白なんてほとんどないんです。

※”グース”は野生の”ガン”を飼いならしたもの。”ガン”の首なんて真っ黒です。
※”ダック”は野生の”マガモ”を飼いならしたものです。”マガモ”は…やっぱり白じゃないです。

なぜ、白く品種改良したかというと、それはダックもグースも”主に食用”で飼育されているから。

動物って、”毛が黒い”とその部分の”地肌も黒い”んです。
という事は、グレーのブチ模様の鳥は地肌もグレーのブチ模様。

食肉にした時、グレーのブチ模様のお肉は
焼き上げたときにキレイに見えないので商品価値が下がってしまうんです。

以前の記事で、羽毛は食肉の副産物という事を書きましたが、
ではなぜ、食肉としての商品価値が下がる
”グレー模様のグース・ダック”が飼育されているのでしょうか?

グレーのグース・ダックはフォアグラ用に飼育される



↑この子たちも、多分大人になったら白くなるはず。

フランス料理で有名なフォアグラは、グースやダックに餌をたくさん与えて
肥大させた肝臓を料理したものです。

実は、グレーのグース・ダックはフォアグラ用に飼育されたグース・ダックです。
グレーの種類は、ホワイトの種類より内臓が丈夫なのでこちらに用いられています。

もとから食肉用の飼育でないので、羽毛(つまり鳥の肌の色)が
グレーだろうがブチだろうが関係ないんですね。

ハンガリーではこのフォアグラ飼育がさかんに行われていて…
先日訪れた時も、お土産物屋さんにもたくさんありました。

これに対して、
ポーランドでは約20年前から動物愛護の関係でフォアグラ用の飼育を禁止しています。
フォアグラ用のグレーやブチの柄の鳥を飼育していないんです。

これが、現在ハンガリー産羽毛にシルバー○○があって、
ポーランド産羽毛にシルバー○○がない理由なんです。

もし、「ポーランド産シルバーダウン」とか「ポーリッシュシルバーグースダウン」とか
見かけたら「あれっ?」と思ってください。たぶんニセモノです。
おそらく、誤魔化す業者さんもそんな分かりやすい間違いはしないと思いますが…。

当店は広島市中区十日市町の寝具専門店です