サイトアイコン 広島の老舗オーダー枕・寝具専門店|創業134年の木村寝具店

眠れる掛け寝具・素材編

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掛けふとんの種類って、結構ありますよね。

掛けふとんの「側生地の違い」にはそこまで差がないので
「詰め物の違い」について、チョット書いてみます。

羽毛の掛けふとん(羽根ふとんは除外)

今のところ
トータルで見ると、掛け寝具で「羽毛掛けふとん」に勝るものはないのでは。
軽くて暖かく、耐久性もあり、品揃えも多い掛けふとんです。

ただし、ダウン比率が50%以下の「羽根ふとん」は除きます。
「羽毛掛けふとん」という名称は、ダウン比率が50%以上のものにしか使えません。

どうしても、ふとんの縫い目から
「ファイバー」と呼ばれる羽毛の繊維や「フェザー」が出てきますから、
アレルギーの方は、違うふとんを選んだ方がいいかもしれません。

最近では、側生地にゴアテックスを使って羽毛の吹き出しを防いだり、
高密度織の掛けふとんカバーを掛け、ホコリを出にくくして
羽毛掛けふとんを使っている方も多いです。

また、最近では羽毛の掛けふとんはリフォームできるので、
薄く・寒くなってきたらリフォームを考えてみて下さい。

羊毛の掛けふとん

羊毛、つまりヒツジの毛を使った掛けふとんです。

と、言っても詰め物が羊毛100%である事は少なく、
ほとんどが「羊毛50%・ポリエステル50%の混紡わた」です。
※コストと重さの問題かと思います。

羊毛は吸湿性があるので、湿気には割と強いです。

綿わたの掛けふとん

昔ながらの掛けふとん。綿花のわたを詰めたふとんです。

綿わたの掛けふとんは、詰め物重量が約4.5kg(!!)
激重です(笑)

綿わたは嵩が出にくいので、たくさん詰めないと暖かくならないんです。
※時々、「たくさん入れたら重たいし、軽く作ってね」と言われますが…
軽くしたら、寒くなりやすいんです。こういう時は、悩みます(笑)

綿わた掛けふとんのイイ所は、打ち直しができるところ。
5年くらいたってヘタって来たら、打ち直し(リフォーム的な)できます。

打ち直し時には、足しわたをするので
打ち直し前より重くなります。

最初から重いのに、さらに重くなるんです(笑)
ですから、掛けふとんを打ち直しするときは
敷きふとんに打ち直しすることをおススメします。

また、綿わたの掛けふとんは吸湿性が高いので
マメに干して湿気を飛ばさないと、ジットリ重く・寒くなります。

ポリエステルの掛けふとん

ポリエステルの掛けふとんは、洗えるものも多く(ウォシュロンなどなど)
ダクロン社(旧インビスタ社)のわたはアレルギーの方にも対応しています。

ダクロン社のわたは、繊維が切れにくく(ホコリが出にくい)
洗濯機に入ればご家庭で洗濯できますから、ホコリなどのアレルゲンも落ちやすいです。

弱点は…やはり石油化学製品です。
吸湿性がほとんどないので、ムレ感には弱いですね。

まわた(真綿)の掛けふとん

よく、「綿わた」のおふとんと間違われる「真綿掛けふとん」。

綿わたの掛けふとんは「綿花」のわたで作ったふとんですが、
まわた(真綿)の掛けふとんは”手引き”の”シルク”を入れた掛けふとんです。

また、「シルクわた」の掛けふとんは
シルクのくずワタを入れた掛けふとんです。
シルクの繊維が切れているため、
ふとんの中でわたが偏りやすいです。

これに対し、
まわた掛けふとんは、
「角まわた」もしくは「帽子まわた」という
シルクのカタマリを職人さん2人で引き伸ばして重ね、
詰め物を成形します。

ですから、
まわたの掛けふとんは、繊維がほぼ切れていません。
このためホコリが出にくいふとんとなっています。

さらに、
シルクは人間の肌のタンパク質と組成が似ているので、
体内に入ってもアレルギーを起こしにくいんです。

まわたのふとんは
シングルサイズ1.0kgで作られることがほとんどです。
※手間、コスト、重さ等の問題かと…

1.0kgの真綿掛けふとんは
真冬に一枚で使うには、少々心もとないです。

ですから、
真冬には羽毛布団の下にかけて
それ以外の季節は一枚で使ってください。

まわたは、厚みが出にくい素材ですが
厚みの割に保温力は強く
吸湿性に優れています。

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