急に夏になった広島市。最高気温も30℃越えです。
こんな季節に最適な寝具は…そう「麻」が涼しくて快適なんです。”○クール”とか”接触冷感”なんて単語が存在しなかった
昔から夏の夜に愛用されてきたひんやり素材「麻」。
昔の方は麻が”涼しい素材”だっていう事を良く見つけたな、と。
麻素材が涼しい理由
- 熱の吸収がよい(熱伝導率の数値が高い)
- 吸水性が高い(公定水分率が高い)
- 繊維の表面が平らで接地面が大きい
という3つがあげられます。
麻は熱の吸収力が高い
主な繊維の熱伝導率(W/m・K)
- 麻:2.83
- 綿:2.88
- レーヨン:1.90
- シルク:1.49
- ナイロン:1.43
- ポリエステル:1.26
- ウール:0.48
数値が高いほど熱の伝わりが良いです。
という事は熱伝導率が高い「麻」は、体温より室温が低い場合(ふつうは低い)
体から熱を吸収しやすいという事です。
あれ?綿の方が熱伝導率が高いじゃん、と思ったあなた。
そうなんです。でも麻は繊維の形がいいんです。
麻の繊維は綿より平らでまっすぐ
ちょっと画像がないので残念ですが、麻の繊維はまっすぐで髪で言ったらストレートヘアなんです。
それに対して綿の繊維は縮れています。
まっすぐな麻はの繊維は触れた時の接地面が大きいので熱をより多く吸収してくれます。
綿は縮れていて扁平なので接地面積が小さいです。そのため熱伝導率は高いのにあまり熱を吸収してくれません。
麻は吸水性も高い
さて、順番が前後しましたが、麻は吸水力も高いです。
先ほどの熱伝導率で出てきた繊維の吸水力を見てみましょう。
主な繊維の公定水分率(%)
- 麻:12%
- 綿:8.5%
- レーヨン:11%
- シルク:12%
- ナイロン:4.5%
- ポリエステル:0.4%
- ウール:15%
数値が高いほど吸水力が高いんです。麻は吸水力も高いですね。
なのでムレ感も少なく、汗をかいてもスッと吸収してくれます。
話がそれますが公定水分率がダントツなのはウールの15%。
ムートンが夏場蒸れにくいのはこういう理屈です。
実際使った方が「涼しい」と
麻100%(中わたまで麻100%)の肌布団を当店で購入された男性が言われていたのですが
「コレ(麻の肌布団)すごく涼しかった。クーラーかけたら寒く感じることもあったくらい」
という事。実際使うとその涼しさが実感できます。
接触冷感の寝具もいいのですが、
化学繊維は麻と比べて熱伝導率・吸水性ともに劣ります。
ということは、麻ほど涼しくないし汗をかいたらベタベタするということ。
現在(令和7年6月)木村寝具店では
本麻の肌布団
側生地:麻100%
中わた:麻100% 0.6㎏
サイズ:140×190cm(肌掛けシングルサイズ)
価格:49,800円(税込)
本麻の敷きパット
側生地:麻100%
中わた:麻100%
サイズ:100×205cm(シングルサイズ)
価格:9,800円(税込)
※セミダブル・ダブルサイズあります。
でラインナップ。
よかったら見に来てくださいね。