サイトアイコン 広島の老舗オーダー枕・寝具専門店|創業134年の木村寝具店

寝具店のスタッフが使いたい寝具第2回・ムートンシーツ


私「まくら職人」は明治23年から続く”寝具専門店”を営んでおります(ちなみに5代目です)
そんな私が、独断・偏見・経験と羨望から考える「自分が使いたい寝具」をご紹介します。
さて、第2回は「ムートンシーツ」。ムートンブーツは有名ですが…シーツは知らないでしょ?「ムートンシーツ」はムートン(ヒツジの毛皮)を使ったシーツです。
でも、”ムートンシーツなら何でもいいから使いたい”と言う事はなくて…
あるこだわり?条件?を満たしたものを使いたいです。

そうでないムートンシーツは…逆にタダでも使いたくありません。
いや、タダならもらうかも。貧乏性ですみません。

実は私、ムートンシーツはもう実際に使っていまして
その快適さは、日々体感中です。凄くよく眠れます、いやホントに。

そもそもムートンシーツってどう使うの?

ムートンシーツは…



↑こんなのです。モフモフっとしてます。
敷き布団やベッドの上に敷いて使います。

これ単体での使用だとさすがに床付き感がありますが、
使われる方の体重にもよります。

体重が軽い方なら、
部分的にヘタってしまっている敷き布団・ベッドマット
(腰がへこんでいる事が多い)の上で使うよりは快適に眠れます。

ムートンシーツは
下に敷く敷き布団・ベッドマットの寝心地を
劇的に向上させます(私や使った方の体験上の感想です)
おススメの組み合わせは、高反発系の敷き布団・ベッドマット
の上に敷く、です。

私はこのムートンシーツの上からシーツを掛けて使っています。
シーツを掛けてものちに紹介する体圧分散性能と吸湿性は損なわれません。
もちろん綿100%や麻100%の天然素材のシーツを使って下さい。

ムートンシーツのいい所



ムートンシーツのいい所は…

  1. 抜群の体圧分散性能(寝心地がいい)
  2. 天然の吸湿性
  3. ヘタっても回復できる
  4. この見た目で夏も快適

です。

敷き寝具に求められる条件をすべて満たしている、
と言っても過言ではありません。

これは使いたい寝具です。
お客様にも使って欲しいですね。

使いたい理由「寝心地がいい」

ムートンシーツは微細な羊毛がびっしり生えています。
この微細な羊毛が体の曲線を埋めてくれます。
(→こわれものの輸送と敷きマットの選び方
これが最強の体圧分散と最高の寝心地の元です。

1㎠あたり4000本~5000本と言われる密度で生えている羊毛。
このような繊細な構造は工業製品では再現不可能です。

質の低いムートンではこの毛の密度が低いため
しっかりと体のすき間が埋まらず寝心地はそれほどでありません。

使いたい理由「天然の吸湿性」

ムートンシーツに植わっている羊毛の表面は
”スケール”と呼ばれるうろこ状の組織で覆われています。
人間の髪の毛で言う”キューティクル”ですね。

このスケール、湿気を帯びるとウロコが開いて
湿気を吸収してくれます。
ヒツジさんの暑さ対策なんでしょうね。

これによりムートンシーツの表面は常に調湿されて
快適なんです。蒸れにくいんですね。

「湿度(蒸れ感)なんて対して問題じゃない」と思われるかもしれません。
しかし、人間が眠りにつく時深部体温を下げる必要があるのですが
そのために体表面の温度を上げて、発汗により体温を下げるという事を
毎晩行っています。

この時出る汗は、水蒸気で放散されます。
この水蒸気をどう処理するかで睡眠の質が大きく変わるので
「湿度対策」は深い睡眠に必要不可欠なのです。

使いたい理由「ヘタっても回復」

ムートンシーツは使っていると毛が寝てきます。
微細な毛なので当然の事なんですが、
これが回復できるんです。

通常の敷きマット・パットだとヘタったら買い替えしかありません。
しかし、ムートンシーツは付属のブラシで毛起しができます。
※ちなみに当店でお買い上げのムートンは
無料で当店スタッフが毛起ししています(要予約)

ヘタっても自力で回復できる敷き寝具ってありません。
綿わたの敷き布団でも工場に出さないと打ち替え出来ませんから。

長年気持ち良く使える、という点でも優れていますね。

使いたい理由「この見た目で夏でも快適」

あんなモッフモフなのに夏でも快適に使えます。

私も年中使っていますが使用状況は

という状況です。快適。

お客様によってはカバーなしの方もおられますが
皆さん

という方がほとんどです。

これは、先にも出たムートンシーツの吸湿性
によるものだと考えています。

優秀ですよね。

もしムートンシーツに興味を持たれた方は
十日市町の木村寝具店までお越しください。

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