「綿ふとんの打ち直し」のシーズンになりました。

シーズンと言っても、
明確な時期と理由があるわけではありません。

なんとなく、打ち直しの工場が立て込む時期があるんです。

大体、この時期とお盆・年末が多いかな~って言う感じです。

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画像は去年かおととしのもの。

お客様が押入れ整理を思い立たれまして…
お家が広かったので、押入れもたくさん(笑)
たくさんの打ち直しをお願いされました。

お店に持って帰って、
このおふとんの側生地を外すと…

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こんな感じに。

質のいい綿わたはクリーム色をしています。

不自然に白かったり、妙に軽かったりすると
ポリエステルわたが多く混ざっていることが…

ポリエステルわたが多いと軽くていいんですが、
ほんとに寒い時、保温性がちょっと…みたいです。
(スキー場の近くに住んでいるお客様が言ってました)

外見に問題がなくても、
ちょっとわたをほじくってみると…

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分かりますか?中が黒くなっています。

ふとんを何回か打ち直した場合、
古いわたを真ん中に入れ、周囲を新しいわたでくるむことが多いようです。

ギョウーカイ用語で
「ああ、これアンコになってるわ~」と言います。
「アンコ」の呼称は、もしかしたら、ウチだけかもしれません(笑)

アンコになっている場合、
わたのロスが多く出るので…足しわたが多くなります。

重たくなりやすいので、
そろそろお別れのときが近づいている、と思ってください。

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これ、美しいでしょ(笑)

中までクリーム色!!

いい状態のわたです。
足しわたも少なくて済むと思われます。

綿のふとんを打ち直す場合、
次の1→4という順番に作り直すことを
おススメしています。

  1. 掛けふとんor敷きふとん
  2. 敷きふとん
  3. ざぶとん
  4. 破棄

なぜかというと、打ち直ししていくと
だんだんおふとんが重くなるからです。

かけふとんが重いと、寝返りに力が必要ですし
なにより呼吸がしにくい(笑)

新品のわたの掛けふとんの「中わた重量」は約4.5kg
これに対して羽毛の「中わた重量」は1.3kg前後!!!です。

夜中、胸の上に知らないおばあさんが座っていて…(恐怖)
なんて夢を見そうですね(笑)

打ち直すと必ずわたを足しますから、
それよりさらに重くなります。
わたし的には、そんな重い掛けふとんイヤです(笑)

なので、わた布団の打ち直しのお客様には、
基本的には、今風のおふとん
(つまり羽毛の掛けふとんや羊毛混・ウレタン系敷きふとん)
をおススメすることが多いです。

でも、それなりのコダワリをお持ちのお客様が多いので
打ち直しすることの方が多いですね。

ちなみに、

  • 納期は約1か月
  • 価格はシングルで15,000円~20,000円くらい、です

よそより高い、と言われることもありますが、
ちゃんとした綿わたで作りたいので…
(以前、安い工場で仕立替えしたのですが…。お仕事が少々荒かったのでやめました)

綿わたふとんの打ち直し、良かったらお電話ください。

082-293-2847です。

※おふとんを買い替えの場合は、
古いおふとんは無料でお引き取りしています。
(1枚お買い上げに対し、2枚までです)