枕を選ぶ時って、どの枕が気持ち良く睡眠をとれるのか判断に困りませんか?

もし、自分に合わない枕を選んでしまったら、ツラい日々が続きます。

毎日気持ちよく睡眠をとれるような”枕選びの基準”をご紹介します。

私は、広島の自分のお店で長年オーダー枕を作っているので、
枕が合わなくて睡眠に悩む方をたくさん見てきています。
そして、その悩みの原因を見つけ、解決すべく努力しています。

ウチで枕を作ったお客様の感想もたくさん頂いていますので、
大体のお悩みは何とかできると自負しています。

つまり、枕選びの基準も実践に即したものです。

・要点(急ぐ方用)

オーダー枕職人が考える、枕の選び方の要点をまとめておきます。
お急ぎの方は、ざっと読んで見て下さい。

1.体に合わない枕を使っていると体に異変が起きる。
2.体に合った枕を選ぶために「素材」「サイズ」「高さ」を選ぶ。
3.その方に合った枕の高さの測り方を知る。
4.いま体調不良がある方は、これを基準に新しい枕の高さを選ぶといいですよ。

間違った基準で枕を選ぶと…


枕を買い替える理由はいろいろあるかと思いますが、
今お使いの枕が”体に合わなくて買い替える”方のために、

まず、枕が合わないとどういう症状が起きるか書いていきます。

枕が合わない人におきる症状5選

枕が合わない人におきる

  • 症状
  • 理由
  • どうすればいいか

を簡単に表にまとめました。

「あー、コレあるある」という方。いませんか?

感じる症状 おきる理由 どうすればいいか
朝、腕が痺れる・だるくなる
  • 横向き寝時の枕の高さが足りない。
  • 仰向き寝時の枕の高さが高すぎる
    (横向きでしか眠れない)
  • 横向き寝時の枕を高くする
  • 仰向き寝時の枕を低くする
    (横向き寝を減らすため)
  • 敷き布団を柔らか目に変える
肩がこる・頭痛 枕の高さが合っていない
  • 枕を全体的に低くしてみる
  • 頸椎部分(首の部分)の枕の高さを低くする
いびきをかく 枕が高すぎる(主に後頭部)
  • 後頭部の枕の高さを低くする
  • 頸椎部分(首の部分)の枕の高さを高くする
    ※高すぎには注意
背中が痛い 枕が高すぎる(全体的に) 枕の高さが欲しい場合は、後頭部部分の枕の高さのみ低くする。
朝、枕がどこかに行っている。 枕が合っていない
(高すぎる事が多い。女性に多い)
枕を低くする。特に後頭部を低くする。

ちなみに、枕は”真ん中を仰向き寝用””両サイドを横向き寝用”に使います。

これがきわめて一般的な使い方です。



↑上の図は一例です。↑

じゃ、どうやって選べばいいの?



それでは、どうやって選べばいいのかというと…

枕の違いって、

  • 素材
  • サイズ
  • 高さ

に尽きるんですよね。それを自分に合わせて選んでいけばいいんです。

次項からは、素材、サイズ、高さの種類と特徴について語ります。

枕を選ぶために素材を考える



では、現在枕によく使われている素材の一覧を紹介します。

枕の主な素材と特性一覧

素材名 硬さ 吸湿性 涼しさ 耐久性 洗濯
パイプ  普通~硬めまで 無い

普通~良い 

高い  可能 
そば殻  硬め 良い  良い 普通  中身を出せば可能 。
昔はそば殻をタライで洗い
縁側で干していました

通常ポリエステルわた

  • ウォシュロン
  • ソロテックス

など

 柔らかい  無い  普通  低い  可能。

ダクロンわた

  • ダクロンアクア
  • ホロフィル
  • クォロフィル
  • コンフォレル

など

 柔らかい 無い 普通 低い 可能。
洗いやすく乾きやすい
パンヤ  普通 良い 普通 普通 不可
羽根・羽毛  柔らかい 普通 悪い 低い 不可
低反発ウレタン  柔らかい
(冬場硬くなる事も)
無い  悪い 普通
(男性で4年ほど)
不可
高反発ウレタン 普通 無い 悪い 普通 不可

こんな感じです。実際には複合で使われている事も多いです。
(例:アッパー部がパイプ素材でベース部がウレタン素材)

複合素材で作った枕は、「ウレタン部分以外は洗濯可」など必ず取り扱いの注意が記載されています。
洗濯時には気を付けて下さい。

どんな素材がどんな人に合うか?



無難なのはパイプ素材です。迷ったらコレ。

パイプ素材はその形状から、適度な通気性を持ち、コシもあります。

統計的には、女性は柔らかい素材を好む方が多いという結果が出ているので、
女性には、ポリエステルわた・ダクロンわた、羽毛がおススメです。

枕の素材が硬いと、横向き寝をした時耳が痛くなったりします。
そのような経験はありませんか?
なので、私は男性でも”柔らかめの枕”をお勧めしています。

素材の選択は、使う方が何を優先されるかで選ばれるといいですね。

例えば…

  • 涼しさを優先されるなら”そば殻”の枕
  • 洗濯のしやすさ・柔らかさを優先されるなら”ダクロンわた”の枕

ということです。

素材の洗濯について


選択・洗濯とややこしいですが…
頭部は汗とアブラが多いので(特に男性)枕が汚れやすい方は、洗える枕を選ばれる方がいいです。

ただし、パイプ枕を洗濯される際には1つ気を付けていただきたいことがあります。
それは、パイプ枕を乾燥させる時間です。
パイプ枕を洗濯するとパイプの中に水が溜まってしまうため、洗濯後かなりの時間をかけて乾燥しないとパイプ内の水が抜けません。
※自分でやってみましたが、夏場でも24時間くらいかかりました。

洗えるパイプ枕の洗濯は、乾燥の時間をしっかりとれる時にしましょう。

また、ウレタン系素材は洗濯後の脱水が困難なので洗えません。
※”無膜質ウレタン”というウレタン内部の膜を飛ばしたものだと洗える事もあります。

枕を選ぶためにサイズを考える


枕のサイズは、枕カバーの関係で既定の大きさがあります。
微妙に変わった大きさの枕であっても、既定の枕カバーに入るような大きさになっています。

また、最近では”伸び縮みする枕カバー”もあるので便利です。

では、サイズの一覧表です

サイズ(cm) 摘要 用途 カバーサイズ

35×50

そば殻・パイプなどを入れて作った枕が多い。昔の枕
  • 古いホテル
  • 旅館
  • 田舎のおばあちゃんち
  • 35×50cm
  • 35×55cm

35×55

同上 同上 35×55cm
43×63 一番スタンダードな枕のサイズ。 スタンダード
  • 43×63cm
  • 45×65cm
  • 45×85cm(折込式)
50×70 欧米サイズ。ベッド用と表記されることも
  • ホテルの枕
  • ベッド用にも
  • 50×70cm
  • 50×90cm(折込式)
43×90 枕のセミダブルサイズ。過去に数回しか見たことはありません セミダブルのベッド 45×95cmなど
43×120 枕のダブルサイズ。昔は結構ありました。抱き枕に使う事も。 昔は2人で使う方も。今はほぼ抱き枕用
  • 45×125cm
  • 45×150cm(折込式)

枕を選ぶために高さを考える(最重要)



さあ、最重要ポイントの”枕の高さ”です。

はっきり言って”素材の選択”は、お好みで大丈夫です。

ただし、高さは自分に合ったものでないと冒頭のような症状が…

枕の高さを決める基準



睡眠時の姿勢には、仰向き寝と横向き寝があります。

「エッツ?!うつ伏せ寝は?」というアナタ

うつ伏せ寝は、

  • 呼吸器(肺)を圧迫する
  • 呼吸するために顔を90度近く曲げる必要がある

などの理由で、推奨されていません。

また、急にうつ伏せ寝が増えた場合

昼間の生活に過度のストレスがかかっている可能性も考えられるため注意が必要です。

先ほども出ましたが、大体の枕は”中央部で仰向き寝”、”両サイドで横向き寝”をする、

という構造になっています。



仰向き寝時の枕の高さは



↑コレです。ラクに立った姿勢で測った、図のAとBの高さ。↑

Aが枕の中心部の厚み、Bが枕の下部分の厚みです。



これが合う枕なら大丈夫。

調節できる枕なら、実際に寝てみた姿勢を誰かに見てもらい合わせましょう。



↑こんな感じです。

この時の顔の角度が5~15℃になるといいです。

横向き寝時は



このAの高さが枕の両サイドと合えば大丈夫です。

実際に寝た時の姿勢は



↑図内の”頭の中心線”と”背骨のライン”がまっすぐになるとラクに寝られます。

枕が低いと2の矢印方向に頭が下がり、高いと1の矢印方向に上がります。

2の方に頭が下がるとツラいです。しかし1の方に頭が上がるのは、ひどくなければ大丈夫。

症状別、今持っている枕と比較した枕の高さの選び方

今お使いの枕が合っていなくて枕を探している方、今の枕と高さを比較して選びましょう。

症状別に紹介します。ちなみに比較する場所は…



↑こんな感じで分けてみました↑

感じる症状 今の枕と比較して、どこがより高いか低いか
朝、腕が痺れる・だるくなる Cがより高い枕を選びましょう。横向き寝がラクになります
肩がこる・頭痛 BとAがより低い枕を選びましょう。今の枕は全体的に高すぎる可能性があります
いびきをかく Bが低い枕を選びましょう。就寝時の顔の角度がアゴ下がりになっている可能性が
背中が痛い AとBが低い枕を選びましょう。頭が全体的に上がり過ぎて背中の筋肉が突っ張っているかも。
朝、枕がどこかに行っている AとBが低い枕を選びましょう。女性の場合はAが相当低い枕を探してください。

調節できる枕を自分に合わせて調節する時の目安としても使えます~。

枕を選ぶには実際に寝てみましょう



↑ちなみにこの方は、横向き寝時の枕の高さが足りないため手を入れてしまっています
手が…しびれますよー。

以上が枕選びの基準です。

見て頂くと分かりますが、実物を見ないとすごく難しいです。

また、販売されている方が自分に合った枕を使われているかどうかもポイントです。
自分に合った枕を選べないような方がお客様の枕を選ぶアドバイスをするなんて…ありえません。

気になる方は、販売されている方にどんな枕を使われているか質問してもいいと思います。
自分に合った枕を使っていない方は実際にはいないと思いますが、信頼のおけるお店で実物を見て選んでください。
でないと、何個も何個も枕を買っては失敗します。お金は大事です。

みんなよさそうな事を言います

  • ネットでこんないい事を書いていたから
  • レビューが良かったから
  • なんとかっていうお医者さんが勧めていたから
  • スポーツ選手も使っているって言っていたし

は枕を選ぶ際の判断基準にはなりません。
自分に合った高さ、好みの素材で選んでくださいね。

手っ取り早いのはオーダー枕だと考えています。

それでも自分に合った枕に出会えなかったら、
その時は、オーダー枕を作るべきです。

使う方に合わせて調節してくれるオーダー枕は、快眠への近道です。

その際も、ちゃんと枕を作れるお店に行って下さい。

とりあえず店内で試して見るのもイイんです。
合わない枕は、寝てみれば短時間でも違和感があります。

ウチのお店でも作っています。広島市近郊の方でしたら見に来て下さい。

当店でオーダー枕を作った方の声。

当店のオーダーメイド枕(18,000円+消費税)

オーダー枕・S(8,000円+消費税)

オーダー枕・改(3,980円+消費税)