よくある質問

 ふとん屋さんをやっていると、いろいろな質問をお客様から頂きます。やっぱり、ふとんや眠りについて聞くところがないからですね。
 ここでは、そんな質問の中からよく寄せられるものをピックアップしてみました。

「羽毛掛け布団のお手入れは?」

umouoteire 2週間に一度、2~3時間日陰干ししてあげて下さい。

日当りの良い場所で頻繁に干すと、羽毛掛け布団の生地が焼け、劣化しやすくなります。

 とはいえ、羽毛掛け布団を直射日光で干すと、ボリュームがよりフンワリ回復するのも事実です。
羽毛掛け布団を日向に干すときにはカバーを掛けて干すといいですね。

 あと、干した時に”布団タタキ”で叩くと羽毛の吹き出しやふとん嵩の減少につながります。

 布団タタキは、絶対に使用しないで下さい。
羽毛掛け布団のキルト部分にたまったごみが気になるようでしたら、小さな箒でやさしくはらってあげて下さい。


  片付ける時には御購入時に入っていた袋に入れ、押入れの上の方にしまって下さい。

羽毛掛け布団の寿命は、乱暴に扱ったりしなければ10年位と言われています。(羽毛布団の品質にもよります)。
大事に長く使ってあげて下さい。

 また、最近では羽毛掛け布団の仕立て替えも可能です。(当店でも、たくさん取り扱っております)

 羽毛掛け布団の仕立て替えは、訪問販売などによるトラブルも多いですから、信頼できるお店にご相談ください。

「羊毛敷き布団のお手入れは?」

kataisiki 羽毛掛け布団と同じく、2週間に1回程度、日陰干しして下さい。

ただ、マンションなど気密性の高い住居にお住まいの方やフローリングの上に敷き布団を引いて寝ておられる方は、湿気がおふとんにこもりやすいので、干す頻度を増やしたほうがいいです。

 朝起きてから、敷き布団の下に手を入れじっとりしているようでしたら要注意です。
羊毛混の敷き布団の場合湿気を吐き出す能力に優れていますので、窓を開けた部屋の中で壁などに立て掛けておくだけでも効果があります。

 ふとんを干すのが難しい方、面倒な方にはベットを使うという手もあります。→敷きふとん用ベット

 

「ふとんの収納に圧縮袋を使っても大丈夫ですか?」

umoukun あまりお勧めできません。メーカーも軒並み否定的です。

 理由は、ふとん圧縮袋で長時間収納しているとふとんが元の嵩に戻り難くなるからです。

 寝具は重さは知れていますが体積が大きいのでメーカーの倉庫代は馬鹿にならないものがあります。
テレビでよくやってるみたいに、圧縮したものが元通りになるならば、メーカーが真っ先に導入するでしょう。
でもしません。そういうことです。

 羽毛掛け布団を長期間収納するときは、日陰で干してふとんの中の水分をしっかり乾かし、購入時に入っていた袋か風呂敷など通気性のある物に包んで収めて下さい。

押入れに片付ける時は出来るだけ上の方に収めて下さい。

敷き布団も同様に日陰で干し、これは押入れの下の方に収納してください。

なお、一番下にはスノコを敷いておくと湿気対策になります。

寝起きの腰痛がツライ

 寝起きの腰の痛みは、敷きふとんやベットマットレスが原因となっている事があります。

柔らかすぎたり、長年使って弱り切った敷き寝具は仰向けに寝た時、腰の部分が沈み込むことがあります。

 寝た時に「腰が沈み込む敷き寝具」で寝ていると、朝起きた時に「腰が重い感じ」や「腰が痛い感じ」がしたり、寝ている間に「頻繁に寝返り」をうち、眠りが浅くなることがあります。

 寝起きの腰痛の対応策は、「腰をしっかり支える」敷きふとんを使うことです。

「腰をしっかり支える」敷きふとんの選び方は、仰向けに寝た時、腰が不自然に沈み込まないような敷き寝具を選ぶことです。

 仰向けに寝た時、腰部には全体重の44%がかかると言われています。
ということは、体重50㎏の方と体重100㎏の方では、腰部にかかる重さが違うということです。

 長年の間、毎日使う敷き寝具は、実際に寝てみて選ぶといいです。
また、最近では横向き寝にも対応した敷きふとんがあります。(当店でも人気がある機種ですよ)

 妊娠後期の方・睡眠時無呼吸症候群(長い名前!)の方は、お医者さんに横向き寝を進められると思います。

横向き寝に対応した敷きふとんも選択肢に入れるといいですね。

 最後に、「腰痛」・「肩こり」には内臓の深刻な病気が隠れていることがあります。
「腰痛」「肩こり」がひどい場合、お医者さん(内科)に診てもらうことを、まずお勧めします。

電気毛布が体に悪いって本当ですか?

良くないです。
電気毛布の本来の使い方は、ふとんに入る前にふとんを暖め、
眠るときはスィッチを切る。というものです。

 電気毛布のスィッチを入れたまま眠ると、
近赤外線の影響で体の表面が暖まり汗が出ます。

その汗が体をかえって冷やしたり、
体内の水分が奪われていろんな体調不良が引き起こされます。
(のどが渇く・皮膚がカサカサになる・心臓に負担がかかるなど)

とは言え、寒いと寝られません。
寝床内環境(気温33℃湿度50%)を体温と寝具で作り出さないと熟睡はできないと言われています。

寒がりの方は、少々高価ですが各メーカーから出ている「温熱敷きふとん」をお勧めします。
「温熱敷きふとん」は遠赤外線の加温方式なので、熱が体の深部に届きやすく暖かいです。
その他、暖かい敷きパットや毛布でねどこ内の温度を調節しましょう。