「まくら紀行」とは…
市販されている枕を、まくらのプロの目から公平に・かつ冷静に(笑)
解説していくことを目的とした、読み物シリーズです。

アナタの枕探しの一助になれば、嬉しいです。
※商品の仕様が変更になっている事もあるので…あくまで参考までに。

第1回は、京都西川「頸椎・首・頭を優しく支える健康枕」

えー、名前長っ!!いっぱい伝えたかったんですね~(笑)
ギョーカイでは「浪越枕」のほうが通りがいいかも。

浪越枕・外観



こんな感じです。
押さえてみると…適度なコシがあるいい感じな触感。

ちなみに、京都西川さんによると
首の長さによって上下の向きを変えて使ってください、とのこと。

上の画像の向きは首が長い人用。
この上下を逆にすると…首が短い人用。

肩が当たる所のカーブも自然でフィットしやすいです。



浪越さんと京都西川のコラボ、というタグ。

このまくらを使うと、寝ている間に凝っているところを揉んでくれる、
と言う事はありません(笑)

実際に寝てみると、寝心地は結構いいです。
ワタクシ、まくら職人は身長165cm体重65kgというオジサンですが…(笑)

ちょっと高さ調節をすると、
エエ感じの寝心地でした。これ好きかも。

浪越枕・側生地は…



表生地はこんな感じ。

表示はポリエステル100%です。

伸縮性のある生地なので”ポリエステルニット”生地かもしれません。
※↑自信ないです。違うかも(笑)



後頭部が当たる部分はハニカムメッシュ。

通気性を意識した作りです。頭寒足熱です。
「キミ、少しは頭を冷やしなさい。」と言われる方にもおススメ(笑)

で、サイドも…



ハニカムメッシュ生地です。

ここも通気性とデザイン性を意識した作りですね。
ハニカムメッシュ生地は、立体的な構造のスースーな生地なので(笑)
洗濯時の水抜けに優れています。

浪越枕・洗える!

このまくら、洗濯できます。
汗かきの方、脂が多い方、鼻血がよくでる若い方にいいかも。

ただし、このタイプのまくらは
パイプ内に入った水が残りやすいので、乾燥時間は長めです。

また、表記はなかったのですが、
次の章に出てくる内蔵のウレタンシートは
外して洗った方がいいと思います。これも水が抜けにくいので。

浪越枕・高さ調節システムは…



まずはウレタンシートが2枚。
全体の高さを調節する場合は、コレを抜き差しするといいです。

厚みは2枚とも1.0cmくらいかな?
私の考えですが、内蔵のシートの”厚み”がそれぞれ違うと
もっと調節の幅がでて便利だと思います。

さらに…



パイプで高さの調節ができます。

調節口が2個ありました。
調節口が2個、と言う事は
2カ所調節ですね。つまり…



内部はAゾーンとBゾーンの2室に分かれています。

Aゾーンは後頭部が当たる位置。
仰向き寝の時の顔の角度をアゴ上がりにしていく場合は、
Aからパイプを抜いていくといいです。

2室構造なので、パイプによる高さ調節の自由度はさほどではないです。



調節パイプはソフトタッチ。これはイイですね~。

浪越枕・総評

さて、この浪越枕。
全体的に見て優秀なまくらです。

合いそうな方は…男性かなー。
女性が使う場合は、まくらの高さを低く調整することが多いと思うのですが、
調節できる場所があまり細かく分かれていないので…。
男性ならば、シートを抜いただけでも気持ちよく使える方が多いと思います。

では、この今日はこの辺で。
あ、ウチは”オーダー枕”が得意なお店なので…気になる方はどうぞ。

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